動物たちにとって本当に必要なケアとは?【京都御所動物病院の院長の語り】vol.1
はじめまして、京都御所動物病院の院長・滝内健太郎(たきうち・けんたろう)です。
突然ですが、皆さんは、ご自分がなにか病気や怪我をして苦しんでいる際、どんなことを考えますか?
だるい、痛い、しんどい、つらい
食欲がない、気力が出ない
動けない、起きていられない、何もできない
こんなつらい状態は嫌だ
「早く楽になりたい、治したい」
「こんなことになるならあの時もっと気をつけていればよかった」
状況にもよるでしょうが、ほとんどの方はこう考えるのではないでしょうか。
僕は、これは動物たちも同じだと考えます。
そして、飼い主様たちも。
病気や怪我をしている動物たちが本当に求めているのは、人間と同じく、「いち早くこの苦しみ・つらさから解放してほしい」ということ。
そして可能なら、病気や怪我を未然に防ぐことができれば、もう言うことはないのではないでしょうか。
ですから、獣医師として、動物病院として、僕が本当に動物たちに必要なケアだと思っているのは、シンプルに2つです。
言葉が話せない動物たちの苦しみを適格に把握し、最短最速ルートで回復させられる治療を施すこと
動物たちの健康状態を定期的に把握し、病気にならない(どうしても付き合い続けなければならない病気がある場合は病状ができるかぎり悪化しない)予防策を施すこと
この度、僕が常々考えている、本当に動物たちのためになるケアとは何か、本当に飼い主様たちの安心につながる動物病院とは何かについて、きちんと言葉にしてお伝えしたいと思い、こうしてnoteを始めました。
僕の思いをきっかけに、飼い主様たちが、そして動物の医療に携わる方々が、より動物たちと寄り添っていける一助となれれば幸いです。