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過去の天気予報を検索できるツールを作ったよ


こんにちは。KGです。

この度、過去の天気予報を検索できるwebツール「テンマド」をv.1.0としてリリースしました。
(スマホ対応はまだしておりません)

2021年12月10日分から表示可能です。


なんだか

「過去の天気は気象庁や他の会社が提供しているだろう、いまさら必要ないだろう」

と言う声が聞こえた気がします。

結論言います。

それは違います。

それらは、「過去の実績の天気データ」です。

今回作ったのは「過去の予報の天気データ」です。

なぜ作ったか

未来の予測をする機械学習のモデリングの際に特徴量の一部に天気情報を用いる場合があります。

例えば、「明日は気温が高そうだからアイスクリームはよく売れるだろう」といった感じです。

ここで特徴量に用いる天気の情報は予報の情報です。

過去データを用いてモデリングする際も、この予報データを用いるのが望ましいです。

しかし、過去の天気の実績のデータはいろんなサービスが提供しておりますが、
過去の天気の予報データを提供しているサービスはありません。(探した範囲では)

気象庁が公開している予報データもその瞬間における予報データのみです。過去分は公開されていませんでした。

という理由もあり、今までは「概況はあまり大きく変わらないはず」という判断で、天気の実績データを用いてモデリングすることが多かったです。

その中、お客様から予報データを使用してモデリングしてほしいという要望が何回かありました。

今後、DXを推進していく企業が増えることもあり、皆様に使っていただけるようにプラットフォームを準備しておこう

というのが作成するにあたったきっかけです。

どこの予報データを使用しているのか

気象庁の予報表示ページ」のすべての気象台・エリアに関するデータを毎日取得しております。

実はこのページの裏で動いているAPIが公開されており、
それを用いて取得しています。(ブラウザ→開発者ツール→ネットワーク を参照すればあります。)

ただ、、、、

めちゃめちゃ謎構造のレスポンス内容でした。

これを解読するのにも一苦労。

そして使える状態までに変換するのも一苦労。

また、エリアに関しては、エリアの粒度とエリアコードが度々変わるので、
それを検知し、手作業で修正しなければいけません。

検知する処理も、変更があったか否かの判定することしかできなく、
毎日取得するバッチが動く度にドキドキしています。

更に、大幅アップデートなど取得する構造が代わった際、
それに合わせたこちらの対応が完了するまで、予報データを溜めておけないのがまたネックです。
2,3年後くらいに来る予感がします。

気象庁で公開してくれ。。。

さいごに

「過去 天気予報」で検索したときに、上位に来てくれるようにSEOを頑張っています。しかし、ブログではなくwebツールであり、本文がガッツリあるわけではないので苦戦中。どなたかアドバイスを頂けると幸いです。

そして、まだまだ細かいところの修正や追加が必要な箇所はたくさんありますので、追々アップデートしていく予定です。

データ提供についてのお問い合わせも受け付けております。(ツールでは表示していない期間もいくらかあります)

また、天気予報だけではなく、その瞬間しか取れないデータを集めてプラットフォーム化を目指しています。

このようなデータを溜めてほしいなどリクエストがございましたら、是非コメントやお問合せください。

今回使った技術については、また後日記事にしようと思います。

GCPを用いてインフラ費を0円で済む構成にしましたので、

どのように実現したかをまた見てもらえればと思います。

EOA.


付録

検索エンジンからでは見つけにくいですが、過去の天気予報のデータを表示しているサイトを最近発見しましたので紹介します。

  • 東京限定の過去の予報データ

  • 2021年2月23日まで

2つ目が2021年2月23日でストップしているのは2021年2月24日に気象庁のサイトが大幅にリニューアルしたことと関係しているのかなと予想します。

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