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ギブアンドテイクは必ずしも与えた相手から返ってくるわけではない

「ギブアンドテイク」についての本が最近流行りとききました。ギブアンドテイクという言葉を知らない人はいないと思うのですが、面接をやっていると如何にテイクが先の人が多いことかと辟易することもあります。

まずひとつには「ギブアンドテイク」という言葉の並びからして、ギブが先なのは明白ですね。挨拶だって、笑顔だって、先にこちらがすれば概ね相手から返ってきます。

ところが、実際には「相手がしてくれないから」という人は結構多いように思います。この「まず先によこせ」という思考の人と付き合いたいと思うでしょうか?おそらく誰も思いません。思わないにも関わらず、やってしまっている人が多いのです。

次にギブは出来ているけど、最初から見返り前提のギブの人も多いです。「ギブアンドテイク」という言葉からするとこれは当たり前のようにも思いますが、「見返り前提」というのは心のなかでは最初から「やるからくれよ」という前提のもとに立っているので、これも上手くいかないことが多いのではないでしょうか?

この前提ですと、そもそもの期待値が高いため、「せっかくやってやったのに」というような不満が、期待値と同じだけ積もります。

私はギブアンドテイクについては概ね次のように考えて実行しています。

「与えたものは別のところから返ってくる」

何処から、いつ、返ってくるかはわかりませんが、取り敢えず与える相手に対しては見返りを考えません。その必要がないのです。何処からか、いつか返ってくるからです。

また、自分自身が知らず知らずのうちに与えられていることもありますし、特に若い時には多くの方々に既に与えてもらっています。ただ、それを別の人に返しているというようにも考えています。

科学的根拠があるわけではないですが、ギブアンドテイクの総和は0だと思っています。ですので、どんどん与えていくようにしていますし、若い人たちには、私が与えたことは、自分が年をとった時に若い人たちに与えれば良いと教えています。

このように、ギブアンドテイクは1:1ではなく、与える連鎖を生む循環型の方が上手くいくと思っています。

少なくても、メンタル的にも負担が少ないですよね。

ギブアンドテイクのひとつの考え方として、参考にしていただけたらと思います。また、ポッドキャストでもギブアンドテイクについて配信していますので、是非、ご視聴ください。


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