見出し画像

風習も学べるハイクオリティな西表島のzine?「かえるのあんがま」

西表島で唯一、購入した自分用のお土産が、こちらの小冊子「かえるのあんがま」。制作したのは西表かえる連合公民館。


上原港内の売店「ゆりみな」で目にしてひとめ惚れ。即座にレジへと向かいました。


いま風にいえばzineなのでしょう。奥付けの謝辞の欄に「租納(そない)公民館、西表島のみなさん」などと記載されているところから、有志の住民が集って作られた背景が伺えます。

ストーリーは、西表島で暮らすかえるたちが、旧盆の行事である「あんがま」に挑戦してみようというもの。絵本のように気軽に読みながら「あんがま」がどういう風習なのか、垣間見ることができる内容です。

さらにカバーの折り返し部分に綴られた文章を読んで初めて知ったのが、西表島には外来種として入ってきたがゆえに駆除されてしまうかえるが生息しているということ。
土地の生態系を壊した人間が、自らの過ちに気づいた結果、新たな命を奪うしかなくなっている……。同じような過ちを繰り返さないためにも、きちんと認識しておきたい事実です。

また本誌のかえるイラストは、西表島で生息するかえるの特徴を踏まえて描かれているようなので、かえるマニアの方も満足されるのでは?
しまくとぅば(島言葉、方言)の解説も興味深い。


良書との出合いに感謝。

もしもお気持ちが向きましたら、サポートいただけますと大変有り難いです。頂戴した費用は、芭蕉布をはじめとする伝統工芸品の魅力を発信するための取材活動などに使用させていただきます。ご検討くださいませ。