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【2月】#vfk定点観測

今年は月1で試合で気になったことなどをメモ程度に書いていく。今年は2月を除いて毎月4~6試合はあるので1試合ごとで見るのではなく、繋がりで観ていこうと思う。まずは2月から。

今月の戦績

1分1敗(獲得勝ち点:1)

 2月は1節・岡山戦、2節・大分戦の2試合が行われた。そこで目に留まったのがセット守備が試合ごとで変わっていた(気がする)ことである。昨年はどこが相手でも比較的同じような形で行っていた印象だが、今年はも相手の特徴に合わせた工夫をしているのかもしれない。

まずは岡山戦。岡山の初期配置は1-4-3-3。岡山のセット攻撃は2人のセンターバック+アンカー(+キーパー)でビルドアップを開始している。センターバックからアンカーを経由してサイドバック、インサイドハーフをビルドアップの出口に設定して前進を図っていた。それに対し甲府のセット守備は昨年同様に5-4-1のミドルブロックから中盤4人のうち1人が前へ出て5-3-2のような形でプレッシングを行っている。

その中で甲府は岡山の柳がボールを持った時に、右シャドーに入った関口がバイスを見ていることを意識させることで柳のサイドチェンジの選択肢を消し、リラがアンカーの本山のコースを消しながら右からプレッシングすることで左へ追い込むような形を取った。バイスへボールが渡ってしまうと相手のストロングポイントであるチアゴアウベスへ1発で渡せてしまうので、個でなんとかされる場面を減らしたい思惑があったかもしれない。良い形で追い込めたときは相手のサイドバックの位置が低くなり、インサイドハーフ(河井)も降りてきていたので、ウイングとセンターフォワードを孤立させることができ、前と後ろを分断させることができた。(リラが本山への意識を弱めたときはチアゴアウベスへサイドチェンジされる回数が多くなっていた。)

一方、2節の大分戦はどうだったか。
大分も岡山同様に1-4-3-3の初期配置。大分の下平監督はボールを保持して主導権を握りたい人である。こちらが追い込めたと思っても簡単に剥がせる力もある。そんな大分にどう対応したのか見ていく。

甲府のセット守備は岡山戦同様に5-4-1。5の両サイド(須貝、荒木)はウイングをロックし、4の両サイド(長谷川、飯島)は大分のサイドバックをロックする。ボランチはインサイドハーフを意識しながら前にアタックできる隙があれば出て行く。リラは岡山戦同様にアンカーをチェック。第1優先でパスの出先(出どころ)となるサイドバック、アンカー、インサイドハーフ、ウイングは捕まえていたように見えた。特に前半から長谷川と飯島はセット守備に切り替わると、しきりに首を振りながら同サイドのサイドバックの立ち位置を確認してポジションを取ることを意識していた。相手のセンターバック(とキーパー)にボールを持たれることは許容していたようだった。大分のペレイラ、坂がボールを運べる選手だったらまた違ったと思うが、アンカーの下田を最終ライン付近まで落としてどうにか解決を図ろうとさせた(プレーエリアから追い出させた)ことがこの守備の1つの正解だったかもしれない。(大分はサイドバックを内側でプレーさせないのも下田のプレーエリアの確保とつながっているのかも)

岡山戦ではサイドへの追い込み、大分戦ではパスの出どころをまず塞いで相手のキーマンをプレーエリアから追い出すなど相手の特徴によって守り方を変えているのはなんとなく見えた気がする。まだ2試合しか見れていないので継続してみていきたい。


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