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こどもの味覚から大人の味覚へ


好き嫌い


少なからず好き嫌いってありますよね?

いや。そんなこともないか。。両親とか嫌いな食べ物とか聞いたこともないし。

いや。隠してるハズッ!

大人になった自分は分かる。嫌なものでも、人前では残さないからだ。

幼い頃とか、若いときは気にしていなかったし、できれば好きなものだけ食べて生きていきたいと思っていたほどだ。

それを許さないのが父母。

そりゃそうか。。
できれば好き嫌いなく、育ってほしいもんな。栄養に偏り出てもよくないし。

子どものいない私には気持ちは分からないし、実際に聞いたわけじゃないから、分からないけど。

できれば、好き嫌いないほうがいいよね。って正直思う。

なぜなら。。。

料理が楽だから!
絶対に作るほうは「あれは食べない。これも食べない。」など気にして作っていたら、作りたいものも作れない。考えることも大変。

苦手なもの

そんな私は きのこ がとても苦手だ。

きのこっていってもたくさん種類あるよね?でも全部ダメ。えのき1本でも食べたくないって思うほど。

こいつはワガママだ(私)。

しかしながら、生まれながら嫌いだったわけでなく、嫌いになった経緯はある。

最初に出会ったのが、年中か年長くらい5、6歳の頃かと思われる。

その前に出会っていたのかもしれないが。嫌いになったのはその頃。

保育園で出された給食にきのこ系の一品があり、食べた瞬間に吐き出した記憶が鮮明にある。

これが、きのこそのものがまずかったのか、料理として出された味付けがまずかったのかは定かではない。

だが、確実にまずく、吐き出した記憶がある。

もうこれでトラウマ。

きのこは全くと言っていいほど、えのき1本すら食べなくなった。


月日は流れ、高校1、2年のとき。

ふと。思う。

そういや大人になったら味覚変わって食べられないものも食べられるようになるって聞いたことあるな。と。

そこで苦手なきのこを食べてみようと思い、親に言って作ってもらった(なんの料理か忘れたけど)。

食べれるかと思ったら、まさかの食べられないっ。幼い頃を思い出すように吐き出してしまった。

失礼なヤツ(私)。

結果、作ってもらったにも関わらず、昔の記憶が呼び戻されるように、不味さを感じた。。

あーこれは一生食べられないやつだぁ。と思い。
きのこ人生に幕を閉じる。

変化する味覚

そして生きてきた30年。

幸いにも結婚の機会があり、妻と一緒に暮らしている私。

付き合っているときから、きのこ苦手野郎と伝えていたせいか、結婚してからも、一切料理には出てこなかった。

ある日、キャンプに出会い、キャンプで食べるご飯はインスタントでも格別に美味しいのとを知ることになる。

ここからは最近の出来事だが、キャンプで食べたらいけるんじゃない?って食材決めのなかで話があった。

正直、苦手意識はまだ残っていたが、最後に食べたのはもうかれこれ10年以上も前のこと。

若干、食べたくない気持ちもありながら、勧めてきた妻の気持ちも汲み、食べてみることにした。

ただ、料理としてはただの炭火焼にマヨを付けて醤油を垂らすといったものとなる。

恐る恐る食べると。。


あれ?不味くない??

食べれるかも。ゆっくりかじりながら咀嚼する私。不快になることもなく、食べることができた。

てか。普通に美味しい。。

え?なんで??外だから?キャンプだから?
味付けの問題??

とまぁ、食べられたことに驚きを隠せず、別の機会で自宅でも食べることにした。

そしたらまぁなんと。食べられる食べられるなんのこと。

まさかの克服している自分がそこにはいました。


今までのはなんだったんだろ?
これが大人か。

と意味わからないことを思いながらも美味しくいただくことができました。

感謝

いつの日か、実家へ帰ったときにきのこの料理をしていたようで、自宅内にきのこ料理の香りが充満していました。

ふと思った。

自分が家にいた時、一切きのこ料理は出していなかったのを知っていたので、両親は食べられない私に合わせてくれていたんだなぁと思い、改めて感謝。

そして、食べる機会と提案をしてくれた妻にも感謝。言ってくれなかったら一生食べることなく生きていたかもしれない。。

翌日、妻は普通にきのこの具材を買って、料理していました。食べれるとなった途端、はやっ。

ワガママな私でごめんなさい。
なんか、ごめんね。合わせてくれて。

そしてありがとう。

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