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良いSEO記事の書き方は、おいしい餃子のレシピに似ている【構成編】

こんにちは。ユーキといいます。WEBメディアの運営や記事制作の仕事をしています。

さっそくですが「SEOを意識した良質な記事」という字面をみてどんな印象を持ちますか?

めんどくさそうなイメージを抱くのではないでしょうか。同感です。SEOには専門用語が頻繁に出てきますし、理解するには膨大な時間が必要です。

他に注力したい仕事を抱えている場合、忙しくて覚えている暇がないかもしれません。

とはいえSEOを知っておくとWEB集客や認知拡大を加速させることも可能です。

ある日餃子を包みながら、ややこしいSEOのアレコレをなんとかシンプルに伝える方法はないものかと考えていたところ、僕は気付きました。

餃子づくりにはSEO記事制作のヒントがつまっていることに……!

このnoteでは企業ブログやコンテンツマーケティングを検討中の人や、思うように成果が出ていないという人に向けて、記事づくりが面白くなる視点をお伝えします!

こむずかしいSEO用語やマーケティング用語は最低限しか出てきませんので、ひとくち餃子感覚で楽しんでもらえたら嬉しいです。

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餃子とSEOコンテンツの共通点①ゴール

餃子とSEO記事には共通点が多くあります。どちらも作る目的は相手に満足してもらうことです。

餃子作りのゴール : 食べた人が喜ぶ
SEOコンテンツのゴール : 読んだ人が喜ぶ

うまくいけば次のような良いことがあるかもしれません。

・みきちゃん(仮)に料理の腕をアピールできる。
・自社サービスを認知してもらえる。

餃子とSEOコンテンツの共通点②作り方

餃子とSEO記事は作り方も似ています。

おいしい餃子の作り方

・良い素材を
・適切な配分で混ぜ合わせ
・食べやすい大きさに包み
・うまいこと焼く

良いSEOコンテンツの作り方

・良質な情報を
・適切な構成で配置して
・読みやすい長さで
・うまいこと書く

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もはやSEO記事は餃子であるといってもよいでしょう。

大切なことは、検索順位やGoogleではなくユーザーに向き合う視点です。Googleの品質評価ガイドラインにも以下のような記載があります。

検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する。
参考:ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン) ( https://support.google.com/webmasters/answer/35769?hl=ja )

× SEO = 対策キーワードをたくさん使い、競合上位ページを模倣した記事を作ること
△ SEO = 検索結果に上位表示させること
△ SEO = Googleからの評価を高めること
○ SEO = 訪れたユーザーが満足するコンテンツを用意すること

迷ったらユーザーファーストです。

良い素材=良い情報とは

餃子とSEO記事に共通する良い素材とはなんでしょう。

良い素材と聞くと高級食材をイメージされるかもしれません。しかし大事なことは食べた人が喜ぶというゴールです。

たとえば餃子を食べるのが僕であれば家庭的な味を求めるため、材料はスーパーで揃えてもらえば満足します。

一方で中尾彬さんに食べてもらうなら、一流料理人によるこだわりの食材を使った餃子が好まれそうです。

良い素材の定義は食べる人によって変わりますよね。

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SEOコンテンツも同様で、伝えるべき情報は読者ニーズによって決まります

餃子を作る場合は事前にどんな具材がよいか食べる人に質問できますが、WEBコンテンツの場合そうはいきません。

読者ニーズを捉えて適切な材料を揃える糸口になるのが【検索キーワード】です。

例として「ノア バックドア」に関係する3つのキーワードに必要な素材を揃えてみましょう。

※ノアはトヨタの人気車NOAHのことです。
(ここで餃子関連のキーワードを例に出すとややこしいので車にしました😅)

①「ノア バックドア」の検索ニーズ

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検索結果には画像が並びます。多くはヤフオクなど中古市場に出回っているパーツの写真です。
意外にも新モデルのバックドアに関する情報ではなく、中古品情報が求められています。

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②「ノア バックドア サイズ」の検索ニーズ

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検索結果には画像に続いてバックドアを開いたときの全長や高さに関する情報が表示されます。質問サイトには「ガレージを用意する兼ね合いで寸法を知っておきたいのです」との書き込みもありました。

すでに購入を決めているか、検討の最終段階にいる人が調べているキーワードといえそうです。

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③「ノア バックドア 交換」の検索ニーズ

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検索結果には修理事例がずらりと並びます。車をぶつけてしまった人が調べる悲しいキーワードですね。費用や期間、ビフォーアフターの画像が求められています。

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検索結果からは、似たようなキーワードであっても求められる情報が異なることが分かります。検索結果の確認は、餃子づくりでいえば「どんな具がいい?」と質問する作業です。

構成に必要な素材を揃える

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たとえば「ノア バックドア 交換」の記事は、工事事例を紹介する記事がベストです。
揃える素材は主に次の4つ。

交換費用の相場
修理期間
修理の種類と内容
修理中の画像

見積を依頼する人が予算や工事内容を把握するための材料です。

クエリタイプ

少し脱線しますが「交換」のキーワードは、ノアの部分をハスラーに変えてもベンツに変えても同様の傾向になります。「冷蔵庫 コンプレッサー 交換」でも「オメガ ベルト 交換」でも画像や費用の情報が求められる点は変わりません。

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これらのキーワードは同じ検索意図をもつグループに属しているといえます。このグループのことを【クエリタイプ】と呼んだりしますが、ここでは割愛してまた別のnoteで解説するつもりです。

これから企業ブログやオウンドメディアを作るという人は、キーワードによって必要な材料が変わると覚えておけばOKです。

材料を刻み、混ぜて、包む

餃子づくりに戻りましょう。

僕は「あっさりしていて何十個も食べられる餃子」を求めています。
どうか知らねえよと言わないでください。

あっさり餃子が好きなので、包んでほしい具材は3つで十分です。
・ひき肉
・キャベツ
・にら
味付けは最小限でOK。

知らねえよと言わないでくださいね。
材料が揃いましたがまだ不十分です。このままでは適切な分量が分かりません。もう少しニーズを掘り下げる必要がありそうです。

そこで「シンプルであっさりした餃子」という抽象的なニーズを具体的に置き換えます。
・豚ひき肉の脂は少なめで
・肉汁ジュワーも味わいたいので、野菜と肉の割合は半々くらいがいい
・キャベツのシャキシャキ感は餃子の醍醐味

わがままなやつです。知らねえよと言われても仕方ありません。

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とはいえこれで材料のざっくりした割合を導き出せます。

・脂少なめ豚ひき肉 150g (全体の50%)
・キャベツ 粗めのみじん切り 90g (全体の30%)
・にら 普通のみじん切り 60g (全体の20%)
・調味料:しょうゆ・ごま油 各大さじ1 酒 大さじ1/2 こしょう少々

材料が揃ったら、次の順序で作っていきます。

1. ひき肉と調味料を混ぜて粘りが出るまでこねる
2. 野菜を加えて均一になるまで混ぜる
3. 手で握りながらひき肉と野菜をなじませる
4. 適量をいい感じに包む

ようし!あとは焼くだけ!YBR(よだれ分泌量)も上昇カーブ!

そしてこの作業がSEO記事における【構成づくり】です。

構成づくりも材料を刻み、混ぜて、包む作業

SEO記事の構成も餃子と同じく、材料を好みに合わせて切り刻み、混ぜてこねて適量を包むようにつくります。

「あとは書くだけ」の状態に仕上げる作業ですね。

例として「ノア バックドア 交換」の材料に肉付けして優先度順に並び替えてみましょう。

1. 交換費用の相場
→工事事例から平均的な総額と内訳を伝える

2. 修理期間
→依頼から完了までの期間の目安を伝える。時期や部品在庫により変動することも追記。

3. 修理中の画像
→ビフォーアフターと作業中の写真は必須

4. 修理の種類と内容
→1〜3の説明に盛り込めそう?削除検討

5. 中古部品を使うとどれくらい安くなる?
→事例から目安を伝える。古い年式の物や傷つきの部品に変えると売却時の見積金額が下がるなどのリスクも伝える

6. 口コミ
→お客様の声を届ける

7. バックドアは保険を使って直すべき?
→保険を使って直すべきかどうかを伝える。
※保険等級が下がったことによる保険料増加と修理費用を比較する表があると分かりやすい。

精査した内容を見出しに落とし込みます。餃子を包むように1つずつ丁寧に。

潜在ニーズを盛り込むにんにく餃子作戦!

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最後に少しだけややこしい話をしますね。

構成の精査段階で、材料集めでは拾わなかった見出しを3つ追加しています。検索1位、2位表示のページにもない情報です。

・中古部品を使うとどれくらい安くなる?
・お客様の声
・保険を使って直すべき?

追加した理由
・交換費用を知りたい人は、できるだけ安くすませたい人が多いはず
・交換費用や期間を調べる人は、工事に対するユーザーレビューも欲してるはず
・検索3位のページは見出しに「口コミ」がないのにも関わらず「ノアバックドア 交換 口コミ」で1位。ページに表示されている他の工事の口コミが評価されていると予測。
・ぶつけた直後の人は保険を使うかどうかの判断材料も求めているはず

このようにメインのニーズを補完する情報を記事の後半に取り入れると、網羅性とオリジナル性が高まります。【潜在ニーズ】を盛り込むといったりします。

餃子の具に隠し味としてしょうがやにんにくを入れるイメージですね。「あれ、にんにく入ってる餃子おいしいじゃん!ファンになる!」なんて展開もあるかもしれません。(失敗する可能性もあります)

これをにんにく餃子作戦といいます(いいません)

完成した構成案はこちら!

タイトル:トヨタ ノアのバックドア交換費用は? 3つの事例を画像で紹介!
h2 ノアのバックドア交換費用
→3つの事例から費用の目安を伝える
h2 ノアのバックドア交換工事事例①
 h3 費用総額
 h3 修理期間
 h3 ビフォーアフター
 →画像設置(修理前・修理中・修理後)
h2 ノアのバックドア交換工事事例②
h2 ノアのバックドア交換工事事例③
h2 中古部品を使うとどれくらい安くなる?
h2 お客様の声
h2 バックドアは保険を使って直すべき?
h2 まとめ

あとは書くだけです!h3のところは一覧表でまとめるパターンでもよさそう。

餃子とSEOは材料が大事!

餃子づくりもSEO記事制作も、ゴールは相手に満足してもらうことです。

素材選びはコンテンツ制作に携わる多くの人にとって頭を悩ませるポイント。餃子のタネだけに、悩みのタネなんです。🧜

ちなみに今回例に挙げた「ノア バックドア 交換」の構成で記事を作る場合、板金修理工場や中古車ディーラーが自社サイトで発信すると地域で1ページ目に表示されるはずです。(保証はしないです笑)

しかし僕のnoteで同じ記事を作ってもおそらく圏外になります。この辺りのことも含めて、続きは餃子SEO〜嵐のライティング編〜でお伝えします!

PS. 本記事を公開する1週間前に、ノアのバックドアを開いたまま駐車して自宅に激突しました。そのとき調べたキーワードが「ノア バックドア 交換」です。最後まで読んで頂きありがとうございました。

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