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動詞に憑かれたひと⑥:ビル・モグリッジ

これからの時代は、高機能なものより価値のある経験を作り出せるものが選ばれる。20世紀のモノが足りなかった時代では、テクノロジー中心で商品やサービスが開発されてきた。しかし、ほとんどの国で物質的なモノは十分にあり、使いこなせないほどに高機能になった。テクノロジー中心の商品開発では、遅かれ早かれ他社と同じところに行き付く。人々への理解や共感をベースに経験をデザインする商品やサービスが選ばれる時代になる。IDEOの創業者ビル・モグリッジ。名詞ではなく動詞をデザインする。電話ではなく誰かと会話すること、食べ物ではなく楽しく食事すること、椅子ではなく快適に仕事すること。ユーザーが知る・買う・使う・保管するなど、動詞的人間理解に基づいたデザインは、顧客体験の価値を向上し、生活に溶け込む・長く愛される商品を生み出せるだろう。

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