寄付をする理由

不登校でも大丈夫だから。周囲の人と助け合いながら自分らしく生きてほしい。

インタビュー記事特集「寄付をする理由」では、マンスリーサポーターになってくださっている方々へ寄付をしてくださる理由を伺っています。

今回は、キーデザインサポーターの野澤かなえさんにお話を伺いました。(以前の記事一覧はこちら

「寄付をすることで、キーデザインの活動に一緒に参加できる」
「命をかけてまで学校に行かなくていい」

上記のようにおっしゃる背景には何があるのでしょうか。

ー今回、取材をお引き受けしてくださってありがとうございます。不登校のお母さんを笑顔にするためのカウンセリングや茶話会の開催など、精力的に活動している様子をフェイスブック越しに拝見しておりました。

こちらこそありがとうございます。本日はよろしくお願いいたします。

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「学校に行く」は当たり前のことじゃないかもしれない

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ーいやー、野澤さんってすごく明るくて、キラキラしているように見えて......
いえ、暗かったんです。学校に行かない選択はもともと考えになく「学校に行って大人になる」が正解だと思っていました。

子どもたちが学校に行かない選択をした時は、分からなくなって苦しかったんです。でもそれからいろんな出会いがあり、学校に行かなきゃいけないっていうのは、私が正解として思い込んできた道だったと今感じています。

ーご自身の中で葛藤を乗り越える過程があったんですね。

そうですね。私は初めから、子どもたちの学校に行かない選択を応援できた母ではありません。私が追い詰めてしまったせいで、娘が吐き気でご飯を食べられなくなってしまったこともありました。その時から、この子たちに合った違う選択肢があるかもしれないと思うようになりました。

それから、小・中・高と学校に行かずに大学に進学された方に出会い、学校に行かなくても幸せになれると知ったんです。

学校に行かなくてもいいと思っていると、同じような考えの人たちが目に留まり、まるで引き寄せられるように、新しい出会いにつながっていきました。

魔法みたいに突然学校に行かなくてもいいと思えたわけではありません。いいと思ったりダメと思ったり、ブレていた時期もありました。キーデザインを含め、いろんな方との出会いで徐々に「学校に行って大人になる」という思い込みを外していきました。

ーキーデザインと出会ったのはいつごろですか?

2018年10月に開催された1回目の対話カフェ(生きづらさを抱えた経験がある方をゲストにお呼びし、参加者も一緒に対話をする会)に参加したときです。

ー参加してみて対話カフェはいかがでしたか?

話したことを否定されないし、緊張せずに安心していられる場所でした。「会議室のような場所でガチッとしたお話」とは違って出入りも自由で、ゆるい空気感だったので心地よく、話しやすかったです。

対話カフェ風景

ー暖色のライトがあるので落ち着きますよね。対話カフェのいいところはありますか?

参加者の立場が限定されていないので、様々な考えを聞けるところです。また、参加したことでいろんな繋がりが増えていきました。実際に不登校を体験した方から生の声を聞け、不登校でも大丈夫なんだと腑に落ちました。

以前から「不登校のお母さんが笑顔に変わる茶話会」の開催をしていて。そこでは私の体験談に加え、対話カフェで聞いたことも話しています。

過去に不登校の経験があっても、今は大学でやりたいことをしている学生さんがいるという話は、今苦しんでいるお母さんにとっては支えになると思うので。

対話カフェは「不登校でも大丈夫」と言える説得力になっています。

ーその後も対話カフェに何度も参加していただき、キーデザインのサポーターにもなってくださったんですよね。きっかけは何でしたか?

2019年3月に開催された「キーサポーター説明会」に参加し、今苦しんでいる若者の話を聞いて、キーデザインの活動に共感したからです。

私はお母さんたちが笑顔になれる場をつくろうと動いていますが、子どもたちが笑顔になるためには、まずお母さんたちを楽にしてあげようという考えが根底にあります。

最終的には、今苦しんでいる子どもたちが生き生きと自信を持って笑顔になってほしい。私の目指している目標がキーデザインと一緒でした。

キーデザインのサポーターになることで活動に参加し、微力ながらお手伝いさせていただければと思っています。

毎月口座から引き落としされているのを見て、今月私もキーデザインの活動に参加し、役に立てている喜びや自分への肯定感があります。

正直なところ私は忘れっぽいので、毎月自分で振り込みをする場合だと難しいかもしれません。ポンって引き落としされるシステムだからできているところもあるかもしれませんね(笑)

ーマンスリーサポートですと自動で引き落としされるので便利ですよね!

周囲の人に助けてもらいながら、自分らしく生きられるように

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ー野澤さんは不登校で悩んでいる親御さんへのカウンセリングもされていますよね。カウンセリングルームのページに掲載されている「合わない靴を履き続けるより、合う靴に履き替え自由に自分の足で歩くことこそ自立への一歩と考えます。」という言葉が非常に印象に残っています。

子どもたち3人に、それぞれチック(本人の意思とは関係なく、突然、体が動いたり声が出たりする状態)がでたり、頻繁にお腹が痛くなったりなどの身体の症状が出たときに思ったんです。洋服や靴は、自分が好きなものや着心地がいいもの自由に選べるのに、どうして学校は選べないんだろうと思ったんです。

ここに住んでいるからあなたたちが行く小学校はここ、とある程度決められてしまっていています。いろんなものが自分たちで選べるようになっている時代に、小学校や中学校を選ぶことは難しい。引っ越しをすれば学校を変えられるかもしれないけれど、なかなか現実的には難しいですよね。

この靴はすごくいいよって大勢に勧められたとしても、その子に合わなければ靴擦れして痛い。だから合わない靴を履くよりも、合う靴を履いて自由に自分の足で歩いてほしいです。

ー確かに、小学校や中学校は引越しをすれば学校を変えられますけれど、現実的ではないですね。

そうなんです。だからまずは、学校が合わなくてもそれはおかしいことじゃないよと伝えたいですね。学校が合わなかったときに、辛い、苦しいのひとことが言えるのは自立の第一歩だと思っています。何でも1人でやるのが自立だとは思っていないので、周囲の人に助けてもらって、自分らしく幸せに生きてほしいです。

自分らしく生きられるように、もっともっと選択肢の多い日本になったらいいなと思っています。学校に関してもまだまだ選択できる場は少ないけれど、子どもたちにとって安心できるものを選べる社会になったらいいのになって。

そうしたら学校に行けなくても、自分を苦しめたり自分を責めたりして自殺をしてしまう子どもたちも減っていくと思うんですよね。

ー(取材の日は10代の自殺率が年間で1番多い9月1日でした)今は学校が始まって辛い気持ちになっている子どもが多い時期ですね。それが原因で自死を選ぶ子も多いとか。

そうですね。私は子どもたちを学校に戻すことがゴールではないし、命をかけてまで学校に行かなくてもいいと思っています。命より大切なものはありません。
だから、自分を守るための行かない選択は決して不正解や間違いではなく、自分を大切にできている、自分を愛せている証拠だと思っています。

学校に行かない選択だけではなく、他にも自分にあった出口が絶対ある。出口が見つかるような出会いや、子どもたちがその出口を自由に選択できたらいいなと思いますね。

*****

野澤さんが届けてくれたメッセージ。命をかけてまで学校に行かなくてもいい。それぞれに合った選択を経て、周囲と助け合いながら大人になっていこう。

文科省が定めた法律にも、不登校の子を「学校へ戻すことがゴールではない」。不登校児童・生徒の状況に応じた適切な対応をと書かれています。

キーデザインでは、不登校や学校に通っていない子たちが安心して過ごせるフリースクールを皆様からの寄付で運営しています。

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取材/執筆
キーデザイン サポーター担当 大瀧真優

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寄付をする理由 〜サポーター取材〜
寄付をする理由 〜サポーター取材〜
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マンスリーサポーターとしてキーデザインに寄付をしてくださる方々の取材記事まとめです。

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