セブ島留学 IT×英語 体験談
セブ島で3ヶ月英語とIT留学を経験した後にエンジニアとしてインターンしています。
フィリピン留学の現状をありのままに説明し、今後セブ島へIT留学を検討している方に向けて情報を共有したいと思って記事を書きました。
語学学校とインターンについてそれぞれ分けて解説したいと思います。
自己紹介
・元医療従事者
・IT業界への転職を目標に留学を決意
・受講コース インターンコース(6ヶ月)
・留学費用はトータルで190万円〜200万円
※フィリピン留学だからといって正直安い金額ではありません
社会人3年目に自分のキャリアを考える事が多くなりました。私と同じように考える社会人3年目の方は多いと思います。
仕事にも慣れ、本当にこのままの自分で良いのか、もっと違う世界があるのではないかと。
私の場合はもともと、大学院を志望しており、英語の勉強を進めていました。
しかし、徐々に英語の勉強自体が面白くなり、漠然と続けたくなりました。
そんな時に、フィリピン留学の存在を知り、○○×英語留学が流行っている中、IT×英語留学を見つけました。
年齢の事もありましたし、ただの英語留学ではなく他のスキルを習得する事は魅力的でした。
自分の直感のままに、一回きりの人生だからこそ海外にトライしてみようと考え申し込みをしました。
今までの国家資格を使ったキャリアを捨てる事は簡単な事ではありませんでしたが、留学への期待を込めてセブ島行きのフライトに乗りました。
語学学校
名前は伏せますが、セブ島のIT留学では有名な語学学校
ホームページにある強み6つに焦点を当て解説してみたいと思います
1. セブ島唯一の政府公認IT×英語カリキュラム
2. 少人数グループのITクラス
3. ITと英語、教育のスキルを兼ね揃えた教員
4. ITを英語で学ぶことができる
5. セブ島で一番、安心・安全・快適な立地
6. 安心の日本人スタッフサポート
1. セブ島唯一の政府公認IT×英語カリキュラム
これが最も学校側が推している内容であり、何も分からない人からすれば信用を得やすいキャッチコピーかと思います。
私も、他企業と比較する際にここが決め手となりました。
正直、この政府公認だから、恩恵を受けた事はありません。
ただの信用の一手というだけでした。
2. 少人数グループのITクラス
おおよそ3〜5人のクラスをIT担当のフィリピン人教師が指導するという形を取っています。クラスのメンバーや人数は毎月変わります。
※英語のレベルやITスキルのレベルによってクラス分けをされます。
授業は基本的に英語で行います。
フィリピン人教師は生徒が課題に躓いた際にはつきっきりで対応するため、他の生徒は待ち時間になってしまいます。
※カリキュラムに関しては各学校のサイトに載っている通りに進みました。
私は、3ヶ月目のクラスに生徒が5人居たため、ポートフォリオ作成時、先生はかなり忙しそうでした。
正直、質問できる時間はかなり制限されていました。
5人では少人数の授業に思えますが、IT担当のフィリピン人講師が丁寧さ故に、生徒が多いように感じました。
3. ITと英語、教育のスキルを兼ね揃えた教員
上にも述べましたが、フィリピン人教師の質はIT・英語とも非常に高かった印象です。
生徒のつまずきを瞬時に解決してくださり、不満を抱いた事は一度もありません。(フィリピン人講師のITリテラシーのレベルについては現地点で判断する事は難しいですが、丁寧な対応は個人的に満足いくものでした)
私は授業中にフィリピン人教師から給与面での不満を聞いたりする事もあり、複雑な気持ちのもまま授業を受ける事になりました。
また、環境に慣れた矢先、一度に何人もの教師が退職し、クラスや先生も変わった不規則な授業内容で、学校側の管理は大丈夫なのかと不安になった事もありました。
4. ITを英語で学ぶことができる
授業を英語で受けてみての感想ですが、プログラミングは日本語で勉強した方が理解の速度、定着が早いのではないかと考えます。
PHPを例にとった際にも、ビギナーの方が、OOPの機能を英語でいきなり説明されても100パーセントの理解は難しく、日本語で理解しようとしてしまうと思います。
英語がネイティブレベルであれば問題ありませんが。
細かい所に関しては結局日本人同士で教え合っていたりしたりして、そこまで英語にこだわる必要があるかは疑問です。
5. セブ島で一番、安心・安全・快適な立地
ITパーク内に学校・コンドミニアムがあるため治安の面では問題ありません。
しかし、最も残念であった事はコンドミニアムです。
ホームページでは豪華な部屋が映っていましたが、私の部屋はホームページからはかけ離れた古いタイプの部屋でした。
他生徒と比較しても明らかに古く、我慢しましたが留学初日から嫌な気持ちになりました。
サイトに掲載されていたコンドミニアム写真
今回ステイしたコンドミニアム写真
6. 安心の日本人スタッフサポート
私の体調管理の問題ですが、セブ島に来てすぐ高熱に加えて咳が止まらなくなりました。
慣れない海外での生活でしたし、当然日本人スタッフに相談しました。デング熱などの疑いもある中で非常に心配な気持ちになりました。
また、その時期はちょうどコロナウイルスが流行し始めた時期で不安は募るばっかりでした。
その際の日本人スタッフの対応もスピーディーな対応ではなく、結局自分自身で病院に連絡を取り治療を受けました。
上記6つの点についてやはり、サイト内での表現が強く、個人的な意見としては、期待値からかけ離れた結果になってしまいました。
インターン
セブ島にて3ヶ月英語とIT留学をした後にエンジニアとしてインターンを行っています。
実務経験が無い私にとってここで実務を積む事で転職に生かしたと考えていました。
しかし、当初予定していたインターン先をキャンセルし、自分自身でセブ島でインターン先を探す事になってしまったのです。
以下は、今後このような被害者を出さないためにもセブ島にてエンジニアインターンを検討している方にはぜひ知っておいて欲しい内容です。
まず、当初予定していたインターン先についての情報を簡単に記載します。
・オフショア開発に注力し始めており、セブ島内でも有名
・フィリピン人スタッフの規模も拡大中
では、語学学校のホームページに記載されている応募要項から見てみましょう。語学学校側の説明にはインターン業務のタイプは2種類ありました。
業務パターン①
ITスキル
HTML/CSS/PHP/MySQL/WP 語学学校のコースを卒業可能レベル
英語スキル TOEIC 600点〜
業務内容
ブリッジ業務
・仕様書の英訳
・エンジニアへの指示出しとフィードバック
・各種ツールを用いてのタスク管理
・テスト、デバッグ業務
その他の業務
・簡易なバナー作成 簡易なコーディング業務
業務パターン②
ITスキル
HTML/CSS/PHP/MySQL/WP 語学学校のコースを卒業可能レベル
英語スキル TOEIC 〜595点
業務内容
ブリッジ業務
一からWPサイトを作る研修
フロントエンド研修
上記2種類の通り業務内容が異なってきます
この点に関しては、インターン生の能力の差があるため、問題は無いと思います。
しかし、もうすでにお気づきかもしれませんが、業務を振り分けるのは英語(TOEICの点数)が重要なポイントになってきます。
噂では、TOEICが400点台の生徒がインターン先に行った際に「お前に振れる業務は無い」といった発言があったとのことでした。
また、「お茶出し」や「お菓子買ってきて」などの業務?雑用?もあったらしく、とにかく、「インターン先の評判が悪い」これは入学当初から聞かされていた内容でした。
基本的にはコードを書く事も少なくブリッジ業務がメインになっている様子でした。
あまりにもキャンセルする生徒が多いため、私もたくさんの生徒から聞き込みを行いました。
残念ながらいい噂を聞くことはありませんでしたが。
学校側にも相談しましたし、キャンセルの件も話をしましたが、留学自体が始まっているため、キャンセル料が発生し、ほとんど返金がされない状況でした。(※おおよそ30万程度の損失でした)
あくまで噂であり、自分の目で確認するべきだとも思いましたが、キャンセルする事を決意しました。
結果、自分自身で現地でインターン先を探す事になりました。
キャンセルをする上で”年齢”が決め手になったと考えています。
もし仮に、大学生であったら、雑用だろうが何だろうが何でもやったでしょう。
しかし、社会人を経験していましたし、早急な転職も考えていたため、断念しました。正直、この判断は間違っていなかったと今でも自信を持って言えます。
ちなみにですが、インターン生は基本無給です。
有給インターンまでの道のりも長く、有給でさえ貯金を切り崩すかもとインターン先スタッフから言われました。
集めた情報の通りであれば、やはりインターンを駒のように扱っているようにしか思えません。
英語ができる人材を安い給料でブリッジ業務に当てさせるというあまりに卑怯なやり方に驚きを隠せませんでした。
いくら日本では”超”有名なWeb制作会社であってもフィリピンでのオフショア開発としては明らかに”ブラック”なやり方であるなと感じました。
セブ島では語学学校とインターン先が密に繋がっているケースは往々にしてあり、現地に到着してから知るような内容もたくさんありました。
もしこの事を知っていれば留学しなかったのに...といっても後の祭です。
私のように現地に着いてから想定外のサービスを受けないように、語学学校・インターン先のリサーチは慎重に行うべきだと言えそうです。
日系企業のブラックな要素は海外まで及ぶのかと悲しくなりました。
今後セブ島でのIT留学を検討されている方は、今一度プログラミングを学ぶ上で海外留学が必要か検討することをおすすめします。
また、今回はコロナウイルスの件でたくさんの語学学校と留学生の間で返金についてトラブルになっています。
今回の返金対応問題にも不誠実さを感じさせられました。
留学生と語学学校との問題が早急に解決される事を望みます。
今後、1ヶ月単位での申し込みも必要に応じては良いかと思いますし、今回のコロナウイルスに対しての各学校の対応を参考に選んだ方が良いかと思います。
ここまで色々述べてきましたが、セブ島は本当に魅力的な場所で、フィリピンという国を好きにさせてくれた場所です。
しかし、その場で日本人がお金儲けのために、大学生や転職組の社会人の期待や希望をターゲットに汚いビジネスをしている事に腑に落ちず、このような記事を書かせて頂きました。
あくまで、一個人の感想として受け取っていただきたいですし、セブ島留学をする上で判断材料になって頂ければ幸いです。
大変長文の中、最後まで読んで頂きありがとうございました
※今回の記事はあくまで一個人の感想になります
※コンドミニアム、肺炎等の問題含め、運や時期に左右された可能性も否めません
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