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就活していた頃の思考

皆さん、就職活動していた学生の頃ってどんな思考でしたか?

僕の場合、数年ごとに「あーこれ学生の頃に自分に教えてあげたいー」という事象に巡りあうのですが・・・
主に就職活動をしている人達や、これからする予定の人たちの役に立てばと思い、このトピックについて今回は書いてみようと思います。

稀に見るモチベーションの低さ

就職活動をしていた頃の僕は周りに比べるとめちゃくちゃ意識が低かったです。

周りは自己分析、業界分析、企業研究など様々な研究に勤しんでいましたが、僕は適当でした。

だって新卒で入った会社に一生勤めるつもりないし、考えなんて先々変わるだろうし、いくら研究したって実際に会社に入ってみないと分からないことだってたくさんあるし、そんなに一生懸命研究したって意味ないじゃん、と。

色々となめていた中で僕は一つ大きな勘違いをしていたのですが、それは生い立ちに由来します。

恵まれていたが故に勘違いした

僕の父は自動車関連の会社に勤めていて、過去の記事でも触れている通り父の仕事の都合でアメリカに合計で10年以上暮らしていました。

そして月曜日から金曜日まで現地の学校に通って、土曜日だけ日本人学校に通っていたのですが、この日本人学校には似たような境遇の人達が集まります。

要は同じく自動車関連の会社に勤めている人たちが集まるのです。

しかし一口に「自動車関連」といってもピラミッドの頂点にいる自動車メーカー(例えば「○○ダ」とか)の人もいれば、部品メーカー(例えばハンドルのメーカーとか)の人もいれば、その部品の部材のメーカーの人(例えばハンドルに使われる樹脂のメーカーとか)もいれば、その部材の商社・・・などなど様々な企業の人たちがいます。

すると企業それぞれ給料が違うし、住む家も違うし、日本に一時帰国する頻度も違うし、乗る飛行機のクラスも違うし、いろんな待遇の違いが浮き彫りになります。

僕の家族は周りに比べると待遇は良くなくて、ことあるごとに母は「社会に出て貧乏な会社に入るとこうなるのよ、だからお金持ちで大きい会社に入りなさい」と言われました。

とはいえアメリカに住んで英語も学べるし、アメリカ人と部活動やったりメチャクチャ貴重な体験できてるし、母がこの説教をする度に逆に小さい会社に入ったろかと思っていました笑

ってかうちの父ちゃんは母ちゃんのいう「貧乏な会社」なのに不自由なく暮らせてるし、大人になったら小さい会社に入っても全然やっていけるじゃん!と逆に思うようになったのです。

僕の将来像、そして就職

外車なんて乗らなくていいし、高級マンションも海外旅行も興味ない。

結婚して、子供を持って、週末の休みに自分の趣味をやったり子供と遊んだりして、のほほんと暮らしたい。そんな考えでした。

そんな考えの中、いくつか採用試験を受けて、とある中小の翻訳・通訳会社に就職したのです。

(通訳・翻訳をするのではなく、「コーディネート」という肩書で通訳家、翻訳家と依頼主の間を取り繕う仕事です)

最初の給料は手取りで20万行かないくらいの記憶ですがアルバイトの頃と比較にならない振込額にビックリしてウキウキになりました笑

そしてお金を貯めて実家から出て一人暮らしをはじめ。

そして彼女が出来て同棲を考えはじめ。

そんな新卒から2,3年経ったころ、あることに気づきました。

オレ全然親父くらい稼げてないじゃん?

最初の一年なんて全然仕事ができないので給与に不満はありませんでした。

それに自分の父なんて何十年も仕事していた訳ですから、自分が父くらい稼げていなくて当たり前です。

でも2,3年働いて上司の様子を観察したり、自分の給料がまったく増えないことから気づいたのです。

オレ、このままだと稼ぎ足りなくね?・・・と。

新卒で手取りが20万いかないくらいでしたが、ボーナスが無かったのです。
最初はそんなもんかなと思いました。

でも違う会社に勤める友達はボーナス貰っているし、だんだん自分の会社の事情も分かってきて、ノルマ的なものを達成してもあれこれ理由をつけてボーナスが出ない。

外車も海外旅行ももちろん無理だけど、結婚して子供を持って・・・という人生も想像できません。

あー、世の中ってこういう感じなのかー。

オレの親父って結構ちゃんとしてたんだなー。

なんてこの時期よく思いました笑

だから転職した

この会社にいたら結婚しても満足な暮らしできなそうだし、もうちょい稼げる会社に転職しよう!

ということで次は資本金も、従業員も、年間売上も、前の会社よりも桁の大きい会社に転職しました。

これでとりあえず自分が学生の頃に描いていた将来像は確保できたかなと思っていたのですが・・・

人生に必要なリアルな金額

僕のその後の人生は他の記事で紹介しているのでそちらを参照して頂ければと思いますが、とりあえず就活中の自分には「お前が今想像している感じだと全然お金足りないよ!」ということを伝えたい。
具体的には以下の通り。

例えば車。

外車に興味はないだろうけどある程度キレイな車には乗りたいだろうから、そうすると中古でも100万くらい必要になる。

100万一括で買うなら貯金が200万くらいないと不安じゃないか?

そして家。

高級マンションには興味ないだろうけどもし駅から徒歩15分以内で自分の部屋+子供たちの部屋も確保して、且つちょっとゆとりのある一軒家なら5,000万以上は普通にする。

それを35年ローンで払うのなら年収800万くらい必要だよ。
それくらい稼げるのか?

ってことでお前の将来像ってハードル低いって思ってるかもしれないけど年収800万って結構ハードル高いしもっと頑張らないと無理だぞ!

まとめ

過去の自分に対する文句が多くなってしまいましたが、その反面正解だったこともたくさんあります。

例えば転勤が無い仕事・会社を選んだこと。

そのおかげで彼女と付き合って、結婚するまで一緒にたくさん時間を過ごすことができたし、子供ができても成長をずっと見守ることができている。

・・・これしか思い浮かばないけど、これが割と自分のこれまでの歩みで一番重要だったことかもしれません。

というのも俗に「愛を伝える5つの言語」という考えがあってそれが妻と一致・・・という話は長くなるのでまた別の機会に。

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