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なぜ長期留学をしたのですか?

留学経験者に『なぜ留学をしたのか?』と聞くその人がどんな留学をしたのかがおおよそわかります。

この記事は、留学を検討している方や就活で留学経験を強みにしようと考えている方に向けに書いています。この記事を読んでいただき、留学後に『 留学は意味がなかった 』と思う方が少なくなることを願っています。

筆者の経歴

・中国語圏で2年間の語学留学を経験
・台湾の現地大学に進学し国際ビジネスを専攻(4年間で卒業)
・大学卒業後は帰国し新卒で国内メーカーに就職
・中国現地法人で2年間駐在員として勤務
・中国語圏の滞在歴は合計8年

短期(語学学校)・長期(現地大学)での就学経験があり、就職後 中国現地法人での海外駐在も経験しています。
モットーは『 留学は目的ではなく目的を達成するための手段 』『語学力は単なるツール』

永遠につきまとう質問

最近転職活動を経験して久しぶりに採用面接を受けたのですが、海外大学を卒業して20年以上経っても必ずと言っていい程留学した理由を聞かれます。
なぜ聞かれるのか?大きく2つだと考えています。
①留学をした背景を確認する
②思考のプロセスと判断基準を確認する

要は、国内で一流大学を卒業し欧米の一流大学院に進学した という話以外は外国人枠を使って海外大学に裏技入学をしたと認識されるのだと思います。
特に非英語圏での留学場合顕著にその傾向があります。

「現地では有名校かもしれないけど所詮外国人枠で入学してるんだよね?」と口には出しませんがそう思っている人が多いと考えた方がいいです。なので、学歴推しはかなりの悪手になるのでやめましょう。

現地大学のレベルが世界で何位かというより、
『どんな背景で留学という手段を選び、日本では再現性のない環境でどんな思考プロセスを経て判断し成果に至ったか』ここを整理し明確にして言語化することに時間を割く方が建設的です。

「語学力を習得する」は目的ではない

長期留学は短期の語学留学と異なり 語学習得が目的にはなり得ません。外国語を使って他のことを学んでこそ価値があるわけで、語学力は単なるツールでしかありません。

『 語学力はツールではない!』と主張されている方もいますが、恐らくネイティブ環境で現地学生と同じ基準で学んだ経験がないのだと思います。ネイティブ環境にいると「語学力を極めよう」とそんなつまらないことは思わなくなってきます。より自分が話す内容を研ぎ澄まそうと考えるようになってくるのです。

留学経験者として思うこと

筆者は、正直 長期留学が自分を大きく変える(良い方向)に経験になるとは留学前は全く予想していませんでした。私の場合本当に無計画で留学をしたため、長期留学前に2年間語学学校に通う時間ロスをしています。また、留学後の出口については全く考えておらず行き当たりばったりでしたが、時代が良かったため希望した国内大手企業に就職することができました。

もし、誰かが長期留学についてアドバイスをしてくれていれば、よりよい出口があったかもしれないと思っています。SNSなど多くの媒体で留学前・学中の情報はあふれていますが留学後の情報って少ないですよね。筆者は事前にインプットできることと実体験でしか経験できないことを分けて考えており、この記事は前者になります。長期留学において事前に目的を明確にすることと留学計画を立てることは留学を成功させるカギになります!

なぜ長期留学なのか?

論点はここです。
多くの人は留学すること自体が目的になっています。留学が目的ならそれは留学でしか解決できません。だから近視眼的になってしまうのです。

時間とお金を費やして実施する長期留学。長期留学という手段を選ぶ際にはしっかりと自身の棚卸しをする必要があります。
『子供のころからの夢だった』そんな留学理由は終わりにしましょう。

時間軸と複数視点で考えてみる

いくつかの視点で自分を棚卸しするフレームを作ってみました。
考えるポイントとしては、
・留学も語学習得も手段である
・将来達成したいこと現状のGAPを埋める手段として長期留学が最適か?
 他のお金がかからない手段では解決できないか?
・過去から現在に至る自分も同時に振返ってみる

長期留学を検討する視点

このフレームが埋まらない人は、留学や語学習得が目的になっている可能性が高いと思われます。語学習得をして何がしたいのか?
実際に留学をして見えてくることはありますがそれは枝葉の話です。しっかりと芯を持たないと挫折してしまいます。

思っていたのと違った

実際に長期留学をしてみて「思っていたのと違った」と留学をやめてしまう人は一定数います。やめてしまう人の多くは留学の目的や卒業して何をしたいかが曖昧でした。やめることでの時間的・金銭的ロスは大きいので、事前の計画が重要になります。

情報収集が肝

長期留学を検討している方は、必ず経験者から情報収集をしてください。留学を斡旋してくれる会社や身近にいる留学経験者からだけ情報収集をするのは相当危険です。SNSでも信頼できる人から情報収集をしてください。

最後に

繰り返しになりますが、
留学や語学習得が目的になっている人が驚くほど多いです。これは留学検討中ひいては留学中には気づきにくいのです。就職を目前にして自己分析をするときにはじめて気づいてももう手遅れです。
この記事を読んでいただいた方には、留学で意図した成果が達成できることを心から望んでいます。

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