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詩)色々あるさ

格好なんか付けてなくても
“カッコイイ”生き方をしていたら
何もしなくても
“カッコイイ”のだろうけど
“カッコワルイ”自分は
せめて誰かの前で位は格好つけたいなんて
思ったりして、そんな事を思ってる時点で
“カッコワルイ”感じがする

“らしさ”なんてのも
あるのかないのか分からなくて
人から何かを言われる度に
右往左往でパタついてたりで
何が“カッコイイ”とか“カッコワルイ”とか
答えが出せないまま生きてて
答えを探しに旅に出るなんて歳でもないし
それこそなんか“カッコワルイ”気がして
訳もわかんないまま時間だけが過ぎて
タラタラやってる間にオッサンになっていた

何かと保身に走っていい訳ばかり並べて
ふざけた事を言っていたって
太陽は東から登って西に沈んで行くだなんて
悟ったフリをして諦めていた

全部がひっくり返るような世界になって
もう一回キチンと考えてみたら

ちゃんと腹も減るし眠たくなるし
綺麗なお姉ちゃんがいたら振り返るし
色々あってもちゃんと生きているから
まぁそれでいいやって思えた

朝になれば太陽は登るし
夜になれば月も星もあって
昨日までと変わり映えのしない明日は来るから
“カッコイイ”なんて案外そんな毎日を
愚直に生きる事なのかもしれない
今日はそんな風に思えたから
ゆっくりと眠れそうだ



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