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詩)消えてしまったのか

どこかへ行ってしまったのか
それとも忘れてしまったのか
何かの拍子に思い出される気持ち

嗚咽の様な酸っぱさと
名を無くしたかの様な喪失感が
本当はまだある事を教えてくれる

様々な関係や金や地位や名誉が
塊となって蓋をしている
貴方もその塊の一つなのかもしれない
そんな事は自己防衛の言い訳に過ぎない

誰かの為にと誰かのせいにして
追い続ける事よりも諦める事を
大人になったと引きつった笑みを浮かべ
いったい誰に媚を売る必要があるのか
死んだ後に天国にでも行きたいのか
免罪符など、とうに売り切れている

消えてしまったのか
それとも消してしまいたいのか
何処へ行こうと言うのだ
何になろうと言うのだ
今、この瞬間も時間は
お前を呑み込もうとしといる

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