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詩)違和感

何かを奪われたように日々は繰り返す
誰かの不安が頭を過ぎり海馬に刻まれる

鈍く揺れる時の中を目だけを出した顔が
増殖する数字と共に開き直った群れの様に歩く

明日の事を口にする度に蔑ろにされる今日
緩む口元とは裏腹に張り詰めた空気が
不吉な足音を連れてくる

再び立ち上がろと鼓舞し続けなければ
思いを裏切り、綴る言葉に影が落ちる
時計の針が重なって一日も終わりを告げる

誰かの目とは裏腹に遠くの星は輝いている
凍えそうな夜でも昨日と変わる事はなく

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