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詩)100作目

私の立っている世界には
今も何処かで飢えに苦しむ人がいて
泥水をすすっている人がいる
病に苦しむ人もあるだろう
望まない仕事を生業とし
パンを買う金を得ている人もいる

笑顔に溢れ喜びに満ちた世界で
眠れる人は本当に僅かで
当たりくじの数は限られている

私の生きている世界はとても小さい
些細な事で悩み理解もしていない自由を
勝手に不自由なものにしている

満たされている事を不満に感じる矛盾
無知である事をしたり顔で見過ごして
悲劇を煽り偽りの涙を流す

私はこの世界の中に小さな世界を作る
その中で悩み苦しみ身勝手な答えをだし
それに満足せずに不満を漏らす

世界は動いている
今日も何処かで悲劇が繰り返され
再び、笑顔を取り戻している
私の世界の小さな出来事など
本当に些細な事に過ぎない

私がいなくなろうとも世界は変わらない

それでも私はここに生きている
だから、私は取るに足らない小さな出来事を
匂いの強弱を伝える為に詩を書いている
生きている今日を書き残しておきたい

明日の私がもう一度、
今日という日を思い出す為に

この詩が100作目となりました。
いつも読んで頂きありがとうございます。
取り敢えず100作書いたらなんか変わるかなぁ
と漠然と思っていたんですが、何も変わらずに
あっという間に100作目だなぁって感じです。
これからも書ける限りは書いていくんで
引き続きの御愛好を宜しくお願い致します。
詩だけを集めたマガジンを貼っておきますんで
宜しければ、御一読下さい。

詩のまとめ↓
https://note.com/kesun4/m/m5e8f55378492

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