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詩)笑顔の下に

赦されない過去は少しずつ此処を浸食し
最後は食い散らかす様に一部を奪う
いっそ全て喰ってくれたら
後悔などはなかったのかもしれない

嘘と罪
重なり合って混ざり合い
最後はヘドロとなって蠢く
真実をねじ曲げて漏れ出した様な嘘
裁かれる程ではない小さな罪
海馬を少しずつ削りながら
忘れる事のできない紋様を作り出す

傷口から鮮血は漏れ出す事はなく
瘡蓋となって硬いシコリを残す
痛みなどは消えて少しむず痒い

時折、遠くを見る様な悲しい目で
貴方は笑う
何を誤魔化しているのか
他人に対してか
それとも
自分自身になのか
貴方はまるで泣くように笑う

赦されない…ゆるされない 蠢く…うごめく
紋様…もんよう 瘡蓋…かさぶた


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