詩)お絵かき
真っ黒に塗りつぶした画用紙に
赤い線を一本引いてみた
赤は目立つ
周りの黒に浮き彫りにされて
一本の線が色々な物に見えた
まるで傷口の様にも
誰かの笑い顔の様にも
全ての目を奪う様な赤
何かが溢れてくる様で
不気味な程に美しい
赤の存在が異端な黒を掻き消して
それが当たり前であるように
周りの景色に滲んでいく
汚れた手で触った壁は
赤く染まるのか
それとも黒く染まるのか
壁から垂れた液体が
地面に色をつけていく
真っ黒に塗りつぶした画用紙に
赤い線を一本引いてみた
赤は目立つ
周りの黒に浮き彫りにされて
一本の線が色々な物に見えた
まるで傷口の様にも
誰かの笑い顔の様にも
全ての目を奪う様な赤
何かが溢れてくる様で
不気味な程に美しい
赤の存在が異端な黒を掻き消して
それが当たり前であるように
周りの景色に滲んでいく
汚れた手で触った壁は
赤く染まるのか
それとも黒く染まるのか
壁から垂れた液体が
地面に色をつけていく