詩)何を書いたのか
開けてみても書く事が出来ない
いつもの道を歩いてみても
いつもの景色が広がるばかり
田んぼの中を走る電車も
うっすら見える星も
高い所で輝く月さえも
ただの景色として流れて行く
幾つかの言葉やその羅列が浮かぶも
池の中の波紋の様に
ただ広がり揺らめいては消えた
何を書いているんだ
何を書きたいんだ
誰が望むというのだ
誰の為だというのだ
肯定と否定の声が
トンネルの中で反響しては
互いをぶつけ合い掻き消してしまう
いったい何を書いたのか
紙の上なら捨てていただろう
出来上がったものは誰の為でもない
醜くも懐かしくもある羞恥を晒した
ありのままの心
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
2020年10月のスキが多かった作品
Best5をマガジンにまとめました。
宜しければ、御一読下さい。↓
https://note.com/kesun4/m/m746333a518a1