ドラッカー 政府への処方箋2

「断絶の時代」より

・政府には不向きなことがある もともとが保護のための組織であるためにイノベーションには向かない しかも政府はなにもやめることができない

・政府がイノベーションに不向きであることは、保護的維持機関としての正当かつ不可欠の機能からして仕方のないこと

・政府は経営者としてお粗末である 巨大かつ複雑であって手続きにこだわらざるをえない 公的な金であるがゆえに、一銭一厘まで責任を明らかにしなければならない

・政府の仕事は社会のために意味ある正しい意思決定を行うことである 社会のエネルギーを結集させることである 問題を浮かび上がらせることである 選択を提示することである 換言するならば統治することである

・国における分権化とは、地方政府が実行の任に当たるという連邦制のことではない 実施、活動、成果という実行に関わる部分は、政府以外の組織が行うという原則のことである この原則は、再民間化と呼ぶことができる

・政府は多様な組織の指揮者となる

・企業は政府が不可能な二つのことを成し得る 企業は事業をやめることができる 企業は社会がその消滅を許す唯一の組織である いかに陳腐化していても、病院はコミュニティに必要とされる

・企業はマネジメントが最も容易な組織である 成果についての尺度も持っているために、あらゆる活動の効率と努力の適切さを知ることができる

・われわれは、巨大であるが無能な政府をとるか、それとも意思決定と方向付けに専念し実行を他の組織に委ねるがゆえに強力な政府をとるかという、選択の問題に直面している

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