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再出発のとき【ロングバケーションを終えて】①

「もう動きたい」
私の全細胞がそう訴えていた。

自分の中の余計な荷物をすっかり下ろして、空っぽの私になった半年間。
たかが半年?
いや、『何もしない贅沢』を味わい尽くし、自分を労わるには充分な時間だった。

看護師は自分のやりたいことではない。
辞めたら本来の私に戻れるはず。

そして看護師を辞めた後は、本当に解放された気分だった。
生き返ったようだった。
(詳しくは【猫と私とロングバケーション】をご参照ください)

この半年間で私はゼロ地点もしくはニュートラルに戻った。

よく『人は自由になり過ぎると不自由になり、やがてうつになる』と言われる。

だが私にはあまりにも心の自由が無さ過ぎたのか、不自由でうつになる手前までのたっぷりとした時間、自由を満喫できた。

お尻のあたりがモゾモゾする。
あ、動き出したい。

「そろそろだな」

陽の光が届く海底で、じっと目を閉じている私を、離れたところから見守っているもうひとりの私がいる感じ。

新しい私が動き始めようとしている。
ワクワク、ゾクゾクする。
武者震い(笑)

明らかに軽くなった私がいた。

さてと。
何から始めようかな。

とりあえず頭に浮かんだものからやってみよう。

まずは『私自身』を発信していこう。
noteやXでいろいろな私を出していこうと思う。

まだ何者になりたいかはわからない。
そうやって走りながら、動きながら今の私にできることをやっていく。

そしてそれをやりたいから、基盤となる仕事も見つけよう。

そうして私は、現実的に仕事を探し始めた。


看護師は二度とやらないと思っていた私は、それ以外のパートの仕事を探し始めた。

前から興味があった職種のパートの面接にウキウキで行ってみた。

でも話している間になんとも言えない居心地の悪さを感じてきたのだった。

30年以上も看護師しかやってこなかった人間が、いきなり「やりたい」だけでドアを叩いてもあちら側も困るだろう…

そんな簡単なことが実際に面接に行くまでわからなかった。

だんだんと申し訳なく感じてくる私。

結局返事は来なかった。

もうひとつは「50代のあなたには体力的に無理」と断られた。

世間の常識はそんなものか…
看護師のときは人間だって持ち上げてたのにな…

ふん。
なんだか『あなたは役に立ちません』と言われているようで、ちょっと悲しかった。

看護師時代、面接で断られることはなかったから、ちょっとじゃなくかなり凹んだかもしれない。

まぁそのくらい看護師業界は年中人手不足だということなんだけど。

さてさて私の前途多難な再就職はどうなっていくんだろう。

次回へ続く〜

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