見出し画像

クリスマス・イブの大変貌:昔と今の楽しみ方


子ども時代のクリスマスから恋人狩りの時代へ

メリークリスマス🎄

さて、明日はクリスマス・イブ! 皆さんはどんな素敵な人と過ごす予定ですか? 僕ですか?僕はもちろん、愛すべき家族と一緒ですよ。

僕の子ども時代のクリスマスは、まるでおとぎ話のようでした。お父さんが魔法のようにケーキを持ち帰り、家族全員で幸せな時間を過ごす。プレゼントはイブの夜にもらったり、翌朝枕元に不思議なことに現れていたり。まるでサンタさんがこっそり忍び込んだみたいでしたね。

ところが80年代後半になると、なんとクリスマスは「恋人同士のイベント」に大変身!ユーミンの「恋人がサンタクロース」や映画「私をスキーに連れてって」の影響で、イブの夜は「恋人と過ごすのが最高にオシャレ~♪」という風潮に。そして1988年、JR東海のCMで流れた山下達郎の「クリスマス・イブ」が大ヒット。これで「イブの夜は恋人と~♪」が定番化!

「恋人がいなきゃダメ!」、「一人でいるなんて考えられない!」という空気が漂い、若者たちには相当なプレッシャーがかかりました😵 10月になると「どうしてもイブまでに恋人を!」と焦る人が続出。でも、皆が同じことを考えているから、意外と恋人探しがしやすかったのかもしれませんね(笑)。

そんなわけで、クリスマス・イブの過ごし方も時代と共に変わりつつありますが、当時はまさに「恋人探しの戦場」だったんですよ!🤣


イブの夜のデート大作戦:ロマンス?集団見合い?

1992年、僕は28歳。12月になっても恋人がいない状況に焦りを感じていましたが、イブの夜に向けて、まさにギリギリのタイミングで恋人を見つけることができました。そして「よし、オシャレなレストランでロマンティックな夜を過ごそう!」と意気込んで、お店に電話をかけまくりました。しかし、どうやら僕だけではなく他の恋人たちも同じ考えだったようで、どのレストランも予約でいっぱい。やっとの思いで自由が丘の小さなイタリアンレストランの予約が取れました。これで一安心!(と思ったのも束の間でしたが…笑)

当日は、自由が丘駅前で彼女と待ち合わせ。一緒にそのレストランへ向かいます。入ってみれば、そのレストランは小さくて可愛らしい雰囲気。内装もシックで2人掛けのテーブルが8つ。ほどよい間隔で配置されていました。おそらく本来は2人掛けテーブルを2つ合わせて4人席にして、それを4つ並べていると思うのですが、それでは4カップルしか座れませんので、テーブルを離して8カップルまでOKにしたのでしょう。

そして、我々を含む予約したカップルたちが次々と店内に入り、ディナーがスタート。奇妙なことに、全てのカップルがまるで決められたように、女性は奥の席、男性は手前の席に着席。周りを見渡すと、まるで「クローンカップル」のパレードのよう。右を見ても左を見ても、みんな同じようなポーズで、なんともシュールな光景でした(笑)。

一見、ロマンティックなディナーのはずが、次第に「集団見合い」のような雰囲気に。こうなると笑いを堪えるのが一苦労。周りを見るたびに笑いがこみ上げてくるのを必死で抑える始末です😅

他のカップルたちも、なんだか皆ピリピリとした緊張感を纏っていて、フォークとナイフのカチカチ音だけが異様なほど響いていました。会話はほとんどなく、ただただ静か…。

「オシャレにロマンティックに」という思いが強すぎて、まるで「ハメを外してはいけない」という無言の圧力が…。でも、その状況が僕にはなんとも滑稽に映り、「集団見合い」状態のこのディナーが逆に面白く感じられてきました(笑)。

そうして、いろいろありながら、なんとか「ロマンティック」?とも言えるクリスマス・イブを過ごせたわけです。結果オーライ、めでたしめでたし、といった感じでしょうか。でも実を言うと、当時の「クリスマス・イブ」はまるでドラマのように盛り上がり、僕たちはその波に翻弄されていました。まるで「イブ熱」に感染したかのように!本当に、振り返ってみると笑いが止まらないですね🤣


イブの夜の新たな顔:一人から家族まで色々OK

時が経ち、あの「イブの夜」もずいぶんと様変わりしましたね。今では、「イブの夜=恋人と」という方程式は古い考え方。家族と過ごすもよし、恋人とラブラブもよし、友達とワイワイもよし、もちろん、自分だけの静かな夜もよし。それぞれのライフスタイルに合わせた「イブの夜」の過ごし方があって良いのです。もう「こうでなければならない」「ああでなければいけない」という縛りはありません。自分にぴったりのスタイルで、楽しい夜を過ごしましょう!

それでは皆さん、明日は素敵なイブの夜をお過ごしください🌙


ーー kindle出版しています --


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?