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忘れたくない嫌なできごと。

私はよく日常的になんかついてないなと思うようなことがよくおこる星に生まれた人間だと思う。

だからなのかいやなことが起きても、小さいことは気にするな、それワカチコ×2〜(古い)精神で、あんまり気にしないようにして、すぐ忘れるくせがついてる。

でも最近、これは一生忘れたくないな、忘れてはいけないなと思ういやな出来事に遭遇した。


現在私はスウェーデンの大学に交換留学をしているのだが、クリスマス休暇を利用して12月に友人とポーランドを訪れた。


ポーランドに到着したあと、ホテルに着いて自分の部屋のあるフロアの廊下を歩いていたら、

二人の若い男性が私の前で、中国人がしゃべる真似をしながらけらけら笑っているのだ。


まじかよ、ついてそうそうこれか、、

人生で初めて受けた人種差別だった。


 

何か言い返そうかと思ったけど、ちょっとパニックになってて、言葉が出てこなくて、そう考えているうちに彼らは歩き去った。


すごく悔しかった。私は何もしていない。
だけど、ヨーロッパ(一部の国)ではアジア人というだけでこういう嫌な目に遭うことがあるのだ。
というのを身をもって体感した。



よく人種差別はだめだ。と人々は言う。
私も日本にいた時、在日中国人・在日韓国人に対して厳しい言葉をかける人を見た時や、BLMの問題が活発になった時など、差別はいけない、そう思っていた。

でも実際に自分がアジア人であるということだけで理不尽な差別を受けて、心の底から差別はいけないと思った。


差別を受けた後、なんでこんな失礼な人の為に私の大事な旅行中の時間を悲しくてイライラすることに使わないといけないんだろうとただただ腹立たしかった。

しかもポーランドを観光している間やスウェーデンに帰ってきてからも、みんながみんな差別をするような人ではないと分かっていても、またアジア人というだけで差別されるんじゃないか、心の中ではバカにされているんじゃないかと不安な気持ちになっていた。

自分が全否定された気分になってしばらくの間落ち込んでしまった。



日本でもほとんどの人は差別良くないと思っているだろう。でもどれだけの人が実際に自分がマイノリティになった経験と、実際に差別を受けた経験をもって言っているだろう。

日本でずっと生活していると、ヨーロッパに比べて移民は少なく、民族の多様性に触れるという経験もあまりできないし、自分がマイノリティであると思うことはないだろう。私もその1人だった。ただ頭の表面にいけないことだと叩き込まれていただけだった。

差別はダメだと言葉で教わって反対するのと、実際の体験をもって反対するのでは全く重さが違うなと思った。


かと言って経験するのがいいのでは無い。
こんなこと世界中の誰もが経験しないのが幸せだと思う。


少し時間が立って今は、これが留学の醍醐味というか、辛いけど経験してよかったことだなと思える。

ちょっとアンラッキーないやな事もいつもすぐ忘れてしまう。

でもこの時感じた悔しくて、辛い経験のおかげでどんな時も人種などには囚われず、人は人として対等に、リスペクトを持って付き合える人間になりたいと思えた。忘れてはいけない貴重な経験だった。


※最後に、このような出来事はありましたが、人種差別をしてきたのもこの人たちだけだったし、ご飯も安くて美味しくて、雪景色がとても綺麗でポーランドという国はとてもいい国でした!ステキな写真載せておきます:)


凍えるような寒空のもとチェスをしているおじさんたちと、クラクフという都市の綺麗なクリスマスマーケット

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