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第7章 中国の工作

 翌朝食事の時に「中国は北ランチャーンどのようにしたいと思っているんだね」と聞いてみた。
 「雲南省第一主席の意向は親雲南のランマー王国の再建を目指しているようです」「やはりそうか中国の力を頼むようじゃ、事が成ったとしても、混乱に乗じて彼らがこの国に干渉し、この国の基幹産業である農業も彼らの利益になるように変えられてしまうのでは。今より暮らしはもっと悪くなる可能性があるよ。セックスカルトのままでいた方がまだましなくらいだ。私たちでセックスカルトの精神世界の理念を作りそれに留まるような形に運動を持って行けないもんかな」「しかしその政治的理想を下ろしたら、誰も付いてこなくなり、セックスカルトも破綻します。今日の夜CCITYのメンバーが例のアパートで一同に会し団結の誓いをすることになっています」「CCITY支部は彼のものになりますね。まるで道鏡が天下取りに向かっているようだ」「彼に付いて行けばいいんですよ」「そうだね何か興奮してきた。してくれないか」「いいですともと言って私のものを喉深く食道の辺りにまで吸い込んだ。口はいかようにも合わせられるのだろう。ぴったりとした密着感の中で私はたまらずいきそうになると彼女はパンティを脱いで後ろ向きにまたがり私のものを受け止めてくれた。「少しはお気が晴れましたか」と言って、私を抱きしめてくれた。
 夕方例の部屋に全員が集まった。エリー達を加えたいつものメンバーである。タナートが「この国に民主主義を根付かせより良き国にするため、今日は団結の契りをすることにしましょう」と言って、みんなを裸にさせると初々しいハイソの子供達のいい匂いがした。タナートは妻に口技をさせて隆々とした巨根をみんなに見せた。妹のジェーンに尻を出すようにいい、私はアナルから小陰唇、クリトリスを舐めて受け入れることが出来るよう濡らした。タナートは膣口に当てがいメリメリという感じで根元まで挿入した。しばらく抜き差しすると、本気汁が垂れてきて、ジェーンは体全体を痙攣させた。タナートは射精せず収縮を味わってから抜去した。膣口がポッカリ開いてるが私を始め同志達はその辺り一帯をきれいに舐めてきれいにした。他の女の子にも同じようにした後でダーオとの性交に移っていった、タナートは妻のダーオとの性交は佳境に入っており、少女達とは違って正常位で行い、濃厚な接吻と長い抽送を繰り返し妻が「イク」と行って大量の潮を彼の陰部全体に浴びせ、体全体をうねらせ  ひっしと抱きしめ合うと、中出しが始まり子宮奥壁に射精した。「入るー」と言う妻のうめき声が響き渡った。これで妻は妊娠したのではなかろうか。それを実感した瞬間の叫びなのだろう。しばらくして抜いても彼女は赤ちゃんのような姿勢で四肢を痙攣させていた。私が掃除しようとすると、「しばらくこのままにして赤ちゃんの着床が済むまで」と言って30分ほどその姿勢を維持し続けた。彼女がこの教団と言うべきものに確固とした地位を得続けるためにはタナートの子供を最初に産めば、タナートの正妻、次期最高指導者の母としての座を得ることになるかもしれない。タナートが教団の女性全てと交わることになれば、子供を産まなければただのその他大勢に転落することを意味していた。最初は全員に中出しをする予定だったが、ダーオを国母にするのを見せつけるようなものに変更された。彼女は果たして身ごもれるだろうか、女にはその瞬間が分かるとも言うが。ただ私とも朝まぐわっているので、受精したとしても、私の子供の可能性も何パーセントかはあるように思うが。彼女はそうなってもいいと思っていたのだろうか。彼女は身繕いを済ませ、私は彼女をいたわるようにして最後に部屋を後にした。「君も朝言っていたランマー主義ということをタナートが演説言っていたがどういうことなんだね」「ランマー主義は雲南省第一主席の意向を受けた私の工作によるものです。この民主連合戦線の中で、CCITY支部はランマー解放戦線を名乗り以前あったランマーという国に戻し、半独立した国としてランチャーンとは連邦のような形で結ぶべきだと主張しているのです。仮にバンコク蜂起が失敗してもランマーは分離独立できる可能性はありますわ」それにはセックスカルトのような今の有り様は彼のカリスマ性を落とすことになるのではないかね」「将来の幹部候補とだけですよ今はインターや有名校の生徒会幹部を肉体オルグしてそこから一般学生へも繋げていくつもりなんでしょう。とりあえず今日会った男女がランマー解放戦線の中核になるのだと言っていました」「まだ先は長いね。君は国母にに成るかもしれんわけだね」「それは分かりませんが、あなたの子でもタナートの子でもある子供を産むつもりでいます」彼女のその顔は何でも子供をランマー国王にする気高い母親の顔になっていくような想像にかられた。私の立場は国母の護衛官であり、武器取り扱い教育者であり、タナートの親衛隊長か。それに防諜と言う役目もあるだろう。これまでの一介の悪徳警察官であったことから見ればやりがいのある仕事かもしれんな。 「何かの時には死なねばならない役目だね」そんなこと考えないでと言って私の唇にキスをした。ランチャーンから分離独立とは言っても、農業以外は観光業があるぐらいで、中国の影響が強くなる衛星国家のようなものになるに違いない。このところのCCITYの発展はめざましいが、かなり中国の資本が入ってきているように思われる。私はランマー主義と言いながら、中国が裏で糸を引き、ランチャーンを切り崩しながらやがて海へ抜けるまでその影響力を広げようとしているのではないか。中国にとって民主主義というのもやっかいなものである。軍事政権が賄賂を握らせれば一番御しやすい相手であろうと思う。ただランマー主義を軍事政権に影響力を強める道具に使うことはあり得るだろう。安易な独立運動は軍隊を持たないCCITYのチベット化につながるの恐れがある。もう北ランチャーンへはメコンに橋も出来、ラオスの道路も整備されて軍隊が動いたら1日もかからず侵攻されてしまうだろう。おそらく中国のインテリジェンスがランチャーン人の庶民になりすまし、いろんな工作を行っているのかもしれない。
「 ランマー主義はランチャーンを分裂させ、チベット化するのにとても都合の良いものです。何しろ軍隊を持たないのですから、中国内部のチベット等と同じようなランマー自治共和国程度のものを中国は目指しています。そこでは元々中国人が移り住んだ地域であるという歴史のねつ造や、民族浄化のようなものも行われると思います。中国人が大勢移り住んでくることも確実でしょう。香港のような民主主義運動を起こされると厄介です。むしろ日本が満州国を建てるときに溥儀をを呼んだように、ランマー王朝の血を継ぐものが精神的支柱としそれを中国の傀儡とすることが最も妥当な線でしょう。第一主席の考えを私はタナートに吹き込み成功しつつあります」
「タナートはランマー王朝の血を継ぐ者ですか」
「先祖を遡ればそうだと言うことです。まあ系図を簒奪すればいいのですけど。私の子はその血を継ぐものとして、この国の中核を為すであろうあの若者達に認めさせ、権力を作っていかなければ成りません。北朝鮮も何処の馬の骨かわからないものが金王朝と言われてますし、ようするにそこで権力を持ち、それを守っていく勢力を作っていけばいいのです。私は国母になるのですよ。もしかするとあなたが国父になる可能性もあるのですから」とにっこり微笑んだが、私は女というもののしたたかさに怯えさえ感じていた。妻は私のものをつかみ出すとまあこんなに縮み上がってかわいいと言って口でくわえると鍛え上げられた舌使いで怒張させ喉の奥にまで吸い込み、じらすようにしながらその快楽の頂点で射精させ飲み込んだ。数週間後ダーオは妊娠したのは間違いないと検査スティックを見せた。

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