第16章 裏切りの街
ノックが私の護衛のためというよりは監視のため同行し街まで帰還した。私はノックにランマークラブでゆっくりするように言い、ママに言って話し上手な熟練の子をあてがってもらい、少尉の真意やこのたびの蜂起の詳細について探りを入れてみることにした。大抵の人間は飲ませ食わせ抱かせればべらべらと心の奥をしゃべり出すものである。街の洗練された女にかなり感激したようで、事後に高級ワインや寿司で女の子に接待させると、案の定気を許してべらべらしゃべり出したことは、バンコクのデモはたいした盛り上がり