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「職責」という考え方を有効活用できていますか?

【職責】
職務上の責任。

デジタル大辞泉より

一般的には、職位が高くなるほど職責も増えるモノです。

【職位】
組織における仕事上の地位。

デジタル大辞泉より抜粋

私たちが、新入社員の頃や転職して業界慣れしていない頃、よく「こんなの責任とれない‼」と考えたりしませんでしたか?

社会人となって、勤め人となって、誰もが突き当たったとこのある課題ではないでしょうか。

そして、多くの人が悩み続ける中で、自分なりの答えを見出すのでしょうけれど、それまではストレスに苛まれるリスクもあります。

ということで、今回は少しビジネスチックなテーマとして「職責」について考えてみようと思います。

最後までお付き合いいただければ幸いです。



ところで、今回のテーマをお伝えするうえで、あなたは「権限・責任一致の原則」という言葉をご存知でしょうか?

【権限責任一致の原則】
仕事に対する責任と権限は等しい大きさにしようという原則です。

例えば「業務に対する責任は大きいのに、コストや採用に関する権限などは認められていない」など業務に対する責任と権限の大きさが異なる場合は早急に両者のバランスを考えるべきでしょう。

https://www.foresight.jp/chusho/column/organization/
出典

実は、この原則は意外と守られていないように感じており、権限と責任との間の差が大きいほど、働きにくい職場なのではないかと考えています。

上司が手柄を横取りする…なんて旧態依然の組織などは、この原則の存在自体を知らないケースもあるようです。

私たちは、お仕事をする上で「やりがい」というものを考えることがあります。

では率直に「やりがい」とは、どのようなときに感じるのでしょうか?

今の自分では難しいけれど、少し頑張れば遂行できそうな業務を担う責任を与えられ、自己の判断で権限を行使し、相応の評価を得たときに「やりがい」を感じることがあるのではないでしょうか。

つまり、責任と権限を明確にすることが働きやすさだけでなく、仕事への「やりがい」にも繋がりそうですよね。



…とは言え、やはり責任って、なんだかもう言葉が重いし、背負いたくないし背負えない…。

…そんなことを感じるのも、自然なことだと私は思います。

たまに、仕事についての相談を受けることがあるのですが、割とポピュラーな相談の一つが「私には責任が負えない」という相談です。

上司から指示があり、与えられた仕事をしなければならないのだけれど、そこに生じるリスクについて、私は責任が負えると思えないのです…というもの。

誰にでも浸透する万能な言葉ではありませんが、私は「ライフキャリア・レインボー」という概念を引き合いに出して次のように話しています。

確かに、何でもかんでも仕事だからと責任は背負えないですよね。
ですが、仕事の責任は「あなた」が負うものではないのです。

例えば、子供と食事に出かけて、子供が水の入ったグラスを割ってしまったら、私たちはどうしますか?
子供に怪我がないか確認をして、お店に事情を話して、子供の代わりに謝罪したり、お見せの店員さんの代わりに零れた水を拭いたりしませんか?
その行動は「責任感」から起こるものだと思うのですが、それは「あなた」が負うべき責任ですか?
それとも「保護者」という立場がそうさせるのですか?

下記は、「ライフキャリアレインボー」の説明についての引用文(一部修正)です。

「キャリア」は、特に職業についての実績や経験について指す場合が多いものですが、彼(D.E.スーパー)は、キャリアを職業に限定せず、人生における様々な役割のことであるとしました。人間は、こうしたさまざまなキャリアを虹のように積み重ね、TPOによってそれぞれのキャリアを使い分けながら暮らしているという考え方が、ライフキャリアレインボーです。

https://www.kaonavi.jp/dictionary/life-carrier-rainbow/

詳しく知りたい人は、画像検索がおススメです。



まとめです。

私たちは、会社という組織に属している以上、あるいは社会に対して労働というカタチで参加している以上、「職務上の責任=職責」から逃れられないと思います。

「職責」は、あなた個人が負える許容量を超えていることもあるでしょう。

「職位」が上がるほどに「職責」も増えていきます。

そのことにストレスを感じることもあるでしょう。

しかし、考え方を切り替えてみてほしいのです。

私たちは「職業人」や「労働者」という立場で「職責」を背負っているのであって、私たち自身が背負っているワケではないのです。

プライベートでは「親」であったり「子」であったり、一人でいるときには「余暇人」という立場もあなたは並行して担っているのです。

つまり、会社では業務に人を割り当てますが、このときの「人」とは「あなた」ではなく「職務遂行能力を持っていると会社が判断した人」という意味です。

私は過去に「インプロ(即興劇)」というテーマで記事を書いたことがあるのですが、「職業人」や「労働者」という配役を任され、その役自体が与えられている責任(劇ならセリフやステータス)が「職責」なのです。

「人として」の責任はあるのでしょうけれど、「会社に与えられた役割として」付属している責任まで、あなたが背負う必要はないと私は考えています。

上手く伝えられない部分もありましたが、プレッシャーに潰されない生き方が出来るといいですよね。


ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。

今回の投稿は以上です。

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