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天才との付き合い方

天才は、普通の人とちょっと違います。

天才の「普通○○だよね」は、基本的に普通じゃありません(笑)。

彼ら・彼女らは、私たちと同じ世界に生きながら、全く違う世界を見ているように感じます。

それゆえに、なかなか理解されることなく、天才はやがて人との会話を避け、自分の世界に沈んでいきます。

天才との交流は、一筋縄ではいきません。

ちょっとした隙も見逃さず、適当な相槌に本気で激怒しますし、時間をかけて構築した関係性も一瞬で瓦解することがあります。

…このように書くと、彼ら・彼女らとの交流に躊躇したくなるかもしれません。

ですが、きちんと向き合うことで、とんでもない学びや気づきをもたらしてくれる、そんな存在なのです。

ということで、今回は「天才との付き合い方」について書いてみようと思います。

最後までお付き合いいただけると幸いです。

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天才の定義と想定される人物像

天才(てんさい)とは、天性の才能、生まれつき備わった優れた才能のことである。天才は、人の努力では至らないレベルの才能を秘めた人物を指す。(Wikipediaより抜粋)

一般的に「天才」という言葉は、広く日常会話で用いられることも多いでしょう。

ですが、「努力の末に得た能力」や「偶発的な閃き」も含まれていると思われます。

これらは引用文とは反する意味でもあり、今回の「天才」からは除外したいと思います。

「生まれつき備わった」という部分が肝要であり、幼少期より何らかのエピソードが存在し、また、言語機能が発達する前から科学的根拠もなく感覚的に物事を理解しているため、言語表現が苦手な方も多く存在するようです。

知能指数(IQ)は、文字どおり知能を数値化することを目的とした指標で、IQ140を超えると「天才」だとする意見もあるようです。

もっとも、知能指数は成長の過程で変化するものなので、一概に絶対視できる数値ではないと個人的には考えています。

ここまでをまとめると、「秀才」や「勘がいい人」ではなく、生まれつき知的レベルが高い人物を「天才」として、今回の話を進めたいと思います。

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天才は繊細な人が多い

…そもそも現代において「繊細さん」や「HSP」の傾向がある方は多くみられることでしょう。

個人的な意見ですが、このような方々は、時代とともに増加傾向にあるのではなく、以前より存在していたが、インターネットの普及や医学の進歩によって社会に認知されるようになったと考えています。

「繊細」という言葉が一つの個性のように表現されるようになってきているのは、ある意味で良い傾向ですが、それによって社会問題が複雑化していることを考えると、手放しに奨励できることではないと思うのですが、これはまた次の機会に採り上げることとします。

…話を戻しますが、「天才に繊細な人が多い」というのは、引用文にある「人の努力では至らないレベルの才能」に由来すると考えます。

彼ら・彼女らの多くは、幼いころから周囲の環境から理解されなかった、という体験をしています。

ですから、自分の中に自分だけの世界をつくって閉じこもることもあり、結果として自閉傾向になりやすくもあります。

「天才病」の異名をもつ「サヴァン症候群」でも、自閉症や発達障害を併せ持つ人物が多いことを挙げています。

葛飾北斎・冨嶽三十六景・浮世絵

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天才の感覚は独特

「青春」という言葉があります。

これは、本来は見えるはずのない季節を視覚的に捉えた言葉です。

「春=青」ということは、もちろん他の季節にも色があてられ、「朱夏(しゅか)」、「白秋(はくしゅう)」、「玄冬(げんとう)」となっています。

ちなみに「玄冬」の「玄」は「黒」のことです。

かつて、江戸時代後期に活躍した浮世絵師に葛飾北斎という人物がいました。

北斎の「冨嶽三十六景」は、多くの方がどこかで目にしたことがあるのではないでしょうか?(上の画像参照)

力強い荒波は、カメラもビデオもない時代であるにもかかわらず、飛沫の一滴まで丁寧に描かれています。

常人では捉えることが難しい一瞬を、北斎は見事に切り取っていると言えるでしょう。

季節に色を付ける感性や、瞬間を脳内に焼き付ける能力は、努力で得られるでしょうか?

少なくとも私には無理です。

天才の感覚は独特で、見えないはずの色、香るないはずのニオイ、感じることができないはずの触覚を、確かに知覚しているのです。

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天才との付き合い方

まずは自分と違う存在だと思わないことです。

彼ら・彼女らは感覚が鋭敏なので、ちょっとした表情や言葉遣いから、こちらの思考を読み取ろうとします。

多くの場合は一度感じた印象を覆すことがないので、初対面の印象が悪いと、その後の関係性の構築が不可能になるケースもあるでしょう。

天才との接し方に限らず、常に相手の存在を受け入れる心構えを持つことが大切だと思います。

また、好奇心…というと言葉が悪いですが、相手を知ろうとする姿勢を持つことです。

これに関しても、天才に限ることではありませんが…。

一般的に人と接するうえで大切だとされる「受容」「共感的理解」「自己一致」。

これらを高いレベルで保持することが天才と対峙するうえで必要なことです。

それに加え「自己成長欲」ともいえる、天才の存在を認めつつも学ぼうとする精神を、天才は歓迎します。

彼ら・彼女らだって、成長したいし、学びたいし、ともに歩む人物を欲しているのです。

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天才から得るモノ

天才との関係構築に衝突はつきものです。

精神的な耐久性がなければ、容赦なく心をへし折りにくる人もいます。

また、感覚的に物事を把握している人も多いので、その感覚的なものを言語として理解する能力や、逆に理解してもらえる言語として伝える能力が鍛えられます。

急に話題が変わることもあるので、思考を切り替えるスピードも上げなければなりません。

実に多くのことを意識的に行わなければならないので、最初は頭痛を伴うこともあるでしょう。

ですが、天才の見ている世界を感じることは、確かな成長に繋がると考えます。

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天才を知る勇気

…私は幼少期の知能指数が、平均値とされる「100」に満たない状態でした。

成人しても、人よりも理解力や思考力が足りず、結果として多くの失敗も経験しました。

今から12年ほど前、もっとも精神的にも肉体的にも疲弊していたとき、一人の天才と出会いました。

普通に考えれば関係が破綻するようなレベルの衝突を繰り返しながらも、必死に食らいつく日々を繰り返しました。

結果として、「空気が読めない」という副作用があったものの(笑)、一般的な思考レベルにまでは達したのではないかと思っています。

自ら公表するのも恥ずかしいのですが、プロフィールにある複数の国家資格の取得経験の他に、現代在籍中の大学では、学期ごとの成績優秀者として三度の受賞をいただいたり…。

…あ、やっぱりやめておきます( ̄▽ ̄;)。

今後の投稿のハードルが上がりそうだし(笑)。

とにかく、天才と出会う機会があったら、その縁はでき得る限り繋げておくことをオススメします。

私たちは、どんなに努力しても天才にはなれませんし、秀才にもなれないかもしれません。

ですが、人は成長し続けるものです。

天才の存在は、きっとあなたを大きく飛躍させてくれるはずです。

「自分とは違う」と拒絶することなく、彼ら・彼女らの世界を知る勇気を持ってほしいとお願いして、今回の投稿は以上とさせていただきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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