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「紙」というデバイス、「人」というデバイス その②

こんばんは、かーでぃです。
ずいぶんと時間が経ってしまいましたが、下記の記事で、「紙」については書きましたので、今回は「人」について書きたいと思います。

人というデバイス

DXだー、業務効率化だーと騒がれ、「無駄をなくそう!」と四苦八苦されてる方、多いんじゃないかと思います。

・RPAでシナリオ組んで定型業務を自動化した。
・フローを組んで監視と通知を自動的にやらせた。

王道ですよね。

でも、突然降ってきた仕事に対して、わざわざシナリオやフローを組んでやるか、と言えばそんなことはなく、ささっと人の手でやってしまった方が早いケースもあります。

他にも、月に1回30分程度の業務であれば、面倒だな…と思いつつも、シナリオを組む方が面倒で、そのまま人で続行するケースもあるでしょう。

人って、いろんなことが「簡単」に出来てしまうんですよね。

目:映像センサー
口:スピーカ
耳:マイク
鼻:匂いセンサー
指先:触覚センサー、温度センサー、感圧式マニュピレータ
脚:無限軌道

人は、これら多様なセンサー群を持ち合わせ、さらに知識量ではAIに負けるものの、知恵という意味ではAIを凌駕する頭脳を持ち合わせています。

「ちょっとアレやっといて」
AIにこんな命令しても、期待通りの答えは得られませんが、阿吽の呼吸が合えば、こんな命令でもこなせてしまったり。

これだけ有能なデバイスを用意しようとしたら、どれだけの費用が掛かるかわかりません。
まさに「人材」なのです。

物理世界に生きる

そんな我々「人」は、物理世界に生きています。
そーなんです!
我々を取り巻く世界は、デジタル世界ではなく、物理世界なんです。

例えば、「本」
電子書籍、便利ですよね。でも、電子書籍がこれだけメジャーになっても、本屋さんはなくなりません。
私も、技術同人誌を書いていますが、やはり電子書籍だけでは物足りなく、物理の「本」が欲しくなります。

例えば、「カードゲーム」
やらない人にはわからないかもしれませんが、某ガンダムのカードゲームはデジタルでもリアルでもできる!が売りのゲームでした。
自分も元々はデジタルのゲームでやるつもりが、実際にカードを見て、触れて、コレクションしはじめると、やはり物理のカードが欲しくなるのです。

例えば、「プラモデル」
物理の箱があって、中身があって、それに触れて弄って組み立てることが、楽しいわけですよね。デジタルプラモデルがあったとしても、うーん…って思ってしまう。

そーなんです。人って物理世界の生き物ですから、求めるモノも、やっぱり物理なんです。

電脳と物理の間で

ですが、仕事をしてると効率化だのなんだのと、デジタル化やペーパーレス化なんかがつきものです。
みんな物理が好きなはずなのに、仕事ではデジタル化を推進するんですよね(推進が良くないって言ってるわけではないですよ!)。

っていう私も、仕事ではデジタル化を(形式上)推進する立場の人間です。でも、デジタル化やペーパーレス化が最善手だとも思っていません。
逆に、それが足かせになることだってある。

だって、人は物理世界に生きてるから。

そして、デジタル化は、まだまだ物理世界に追いつけていないんです。「紙」編で書いたように、紙を超えるデジタルデバイスって、現状、存在しないんです。
それと同様に、「人」というデバイスを超えるデジタルデバイスも存在しないんです。

まとめ

とりとめもなく、思うがままにキーを叩いてしまいました…。
まとめにもならないかもしれませんが、1つだけ。

デジタル化だけが正解ではありませんが、仕事では効率的に業務をこなすために、デジタル化が推奨されています。

そこは否定しません(私も、IT業界の人間ですからネ!)

ですが、まだまだデジタルが、アナログの便利さに追いついてないのも確かです。そのため、人という有能なデバイスが、便利に使われてしまうのも、ある程度受け入れなければならない現実なのです。

フルデジタルな世界、来るんですかね?
そんな世界が来ても、自分はアナログな物を触っていたいなぁー

※挿絵はすべてCopilot|デザイナーに描いてもらいました!

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