アフリカスタートアップ1000本ノック vol.4
Kepple Africa Ventures山脇による、アフリカスタートアップのビジネスモデルを図解&一言で紹介する「アフリカスタートアップ1000本ノック」も第4弾になりました。山脇のTwitterでは、ほぼ毎日スタートアップを紹介しており、本noteでは1週間分まとめて配信しています。(先週分をご覧になっていない方は、是非下記もご覧下さい。)今週は、Time誌のThe best inventions 2020に選出されたスタートアップも取り上げています。最後まで是非ご覧下さい。
1. Cowtribe [カウトライブ] / Agriculture
物流網の非効率性はアフリカに通底する課題だが、酪農産業も例外ではない。適切なワクチンや飼料が小規模農家には届かず、低生産性の要因となっている。ガーナのCowtribeは、地方エージェントを駆使して配送網を整備。偽造品を排除し、適切な資材を適時に届ける。
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2. Data Integrated [データインテグレーティッド] / Mobility
アフリカの公共交通はヒャッハー!デヒデブ!な状態。日本で言えば、都バスが500社の白タクに分解、永代通りを常に逆走しているイメージ。ケニアのData integratedは、これをプラットフォームに載せ、効率化。上手く行けば日本よりも先にMaaS化という逆説。
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3. Curacel [キュラセル] / Insurance
アフリカは保険浸透率が著しく低いが、現行の保険業務慣行にも課題あり。求償業務の大半が紙ベースの為、事務負担が大きく、不正の温床に。ナイジェリアのCuracelは、病院ー保険会社間の求償業務をデジタル化。求償内容の分析まで踏み込み、不正請求を防ぐ。
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4. 54gene [フィフティフォージーン] / Life science
遺伝子情報の蓄積は医学研究に必須だが、アフリカ人口の遺伝子情報は、ほとんど捕捉されていない。ナイジェリアの54geneは医学研究の受託をしながら、アフリカの遺伝子情報を蓄積。多様な遺伝子サンプルを保管するBiobankの構築を目指す。
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5. Bamboo [バンブー] / Fintech
ナイジェリア版Robinhood、Bamboo。簡単に株式投資をしたい、という程度の理由ではなく、自国通貨で資産を持っていると溶けてなくなるかもしれないという痛切なペインに応えたサービス。今年のローンチ移行、猛烈な勢いでユーザー、預かり資産を増やしている。
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6. TIBU [ティブ] / Healthcare
病気になれば病院にいく。この当たり前の行動を破壊するスタートアップがケニアのTIBU。病院に行くのではなく、医者がくるという逆転の発想。コロナの追い風もありユーザー急増。新規ユーザーは100%リピート、全て口コミで流入。大手保険のカバーも決定。
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7. Flare [フレア] / Healthcare
救急車を呼べばちゃんと来る。この当たり前のインフラが、アフリカのほとんどの国には存在しない。無数の中小業者が勝手に救急車を提供しているため、呼んでも到着まで数時間要する。ケニアのFlareはこれをUber化、10分程で到着する体制を構築。現在数万人をカバー。Time誌のThe best inventions 2020にも選出。
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(次号は下記です!)
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