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アフリカスタートアップ1000本ノック vol.6 オフグリッド特集

Kepple Africa Ventures山脇による、アフリカスタートアップのビジネスモデルを一言つけて紹介する「アフリカスタートアップ1000本ノック」第6弾。山脇のTwitterでは、だいたい毎日スタートアップを紹介しており、本noteでは1週間分まとめて配信しています。先週分をご覧になっていない方は、是非下記もご覧下さい。

今週は、オフグリッド特集です!!アフリカのオフグリッドは主流のスタートアップ市場よりも5年早い2010年頃から勃興しているため、ビジネスモデルが成熟化し、最近では垂直統合から水平分業へと変化しています。水平分業のオフグリッドはどのようなビジネスモデルがあるのでしょうか?最後まで、是非ご覧下さい。

1. PEG Africa [ペグアフリカ] / Off grid

アフリカのオフグリッドは主流のスタートアップ市場より5年早く、2010年頃から勃興。その為ビジネスモデルが成熟化し、垂直統合から水平分業へ顕著に変化。Off grid solarの水平分業化は川下にも現れてきている。ガーナ、コートジボワール等西アフリカで展開するPEG Africaソフトウェアもハードウェアも既製品を利用し、与信管理と顧客UXの向上に徹底的に注力する。

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2. M-KOPA Solar [エムコパソーラー] / Off grid

アフリカはソーラー発電先進国。Off grid地域が多く、ソーラーパネルを設置し割賦で支払いを受けるモデルが発達。トップ数社は百万世帯を超える顧客基盤。代表例はM-KOPA。ここ数年は業界の水平分業化が起こり始めている。

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3. BioLite [バイオライト] / Off grid

アフリカのOff grid業界は水平分業化の段階に達しつつある。代表例がハードウェアの開発販売に特化するBioLite。途上国向け製品は単価が安く収益化が難しいが、先進国向けキャンプ用品として開発販売し、それを転用する面白いモデル。

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4. Angaza [アンガザ] / Off grid

Off gridの水平分業の話。上流ではソフトウェア特化の会社も。AngazaPay as you goのソフトウェアを開発し、他のOff grid企業に販売。2020年には$13.5mを調達。Off grid各社はもう自社でソフトを作る必要がなくなってきている。

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5. SolarX [ソーラーエックス] / Off grid

Micro Off gridの辛さは、CAC(Customer Acquisition Cost)が高く(田舎向け)、LTV(Life Time Value)が低く、資金回転期間が長いこと(ハードウェアを作って、運んで、売って、3年かけて回収)。マリSolarX法人向け(C&I)に中大規模のソーラーシステムを提供C&Iは今大きなトレンド

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6. SunCulture [サンカルチャー] / Off grid

Micro Off gridのLTVの低さは、元々低所得層を狙っている上、電気を提供したところでユーザーの収入は上がらないので、upsell、cross-sellできないこと。SunCulture灌漑設備をソーラーで提供することで、生産性の向上につなげる。

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7. Powerhive [パワーハイヴ] / Off grid

LTVの低さを克服する方法の一つは、まとめ売り。個人ではなく村単位で巨大なソーラーを提供することで売上を大きく出来るのがmini gridPowerhiveは、mini gridをケニアに展開。豊田通商が株主。

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