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アフリカスタートアップ1000本ノック vol.2

アフリカのスタートアップのビジネスモデルを図解し、一言つけて紹介する取り組み「アフリカスタートアップ1000本ノック」。Kepple Africa Ventures投資担当・山脇のTwitterでは、毎日スタートアップ1社をずつ紹介しており、本noteでは、1週間分まとめて配信しています。(先週分をご覧になっていない方は、是非下記もご覧下さい。)今週は、日本でも有名なドローン系スタートアップ、ziplineも紹介していきます!

1. Ajua [アジュア] / Data and analytics

リアル空間におけるUI/UXは計測が難しい。ケニアのAjuaはモバイルマネーと直接連結し顧客Surveyを送付。誰が、何にいくら支出し、何を感じ、NPSにどう影響したかを可視化。最大手コーヒーチェーンが導入、店舗毎の戦略策定実行が可能に。5千万件以上の顧客データ保有。

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関連記事: Ajua HP

2. Ilara Health [イララヘルス] / Healthcare

 アフリカの小規模クリニックは検査機器を買う体力がない。結果、収益機会を逃し、患者は疾病発見が遅れる。Ilara Healthは小型高性能の検査機器を割賦にて提供。クリニックは様々な検査が可能になり、患者の病状悪化も防げる。日本の僻地医療にも示唆あり。

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関連記事: Ilara Health HPシリーズAでの資金調達

3. SokoWatch [ソコウォッチ] / B2B commerce

小規模店舗のDXは東南アジアで熱いテーマだが、アフリカでも先行事例あり。ユニリーバ、P&G等の商品を携帯一つで発注可能なプラットフォーム、Sokowatch。既に東アフリカ4カ国にて展開中。

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関連記事: Sokowatch HPシリーズ Aでの資金調達

4. nextProtein [ネクストプロテイン] / Insect Protein

昆虫食は日本でも話題になりつつあるが、世界の最先端を行くスタートアップはチュニジアにある。食品廃棄物を餌にアメリカミズアブというハエの一種を育て、魚の養殖用飼料に。既に商業生産ベースに乗せている数少ない会社。EU外で生産を行う会社で唯一EUから認証を得ている。

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関連記事: nextProtein HPKepple Africa Ventures らによる出資

5. Jibu [ジブ] / FMCG, Distribution

アフリカの水道水は、当然そのまま飲めない。煮沸するか、ミネラルウォーターを買う必要があるが、低中所得者層には手が出づらい。Jibuは水道水や井戸水を、浄化ボトル詰めして販売するフランチャイズのモデルを構築。市価の半額以下の清潔な水を7カ国にて販売中。

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関連記事:Jibu HPシリーズBでの資金調達

6. Zipline [ジップライン] / Drone

先端技術の実装は、社会的ニーズと法的フレームワークの双方が必要。米国発のZiplineは、救急医療物配送というニーズ、政府のバックアップが揃ったルワンダを実験場とし技術を高度化。それを元にE commerceのDrone配送を米国で実現。

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関連記事:Zipline HPシリーズDでの資金調達

7. Safeboda [セーフボダ] / Ride hailing

 東南アジアではバイクアプリからのsuper app化が発生しているが、アフリカでも同様の動きが。ウガンダ発のSafebodaはドライバーへの安全訓練を武器に顧客を獲得。その先にsuper app化を見据える。Gojekが出資済み。但し、Uber、Bolt等競合多く群雄割拠の様相。

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関連記事:Safeboda HPGojekによる出資

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Kepple Africa Venturesは、毎週スタートアップスのビジネスモデルを図解し、一言つけて紹介していきます。noteも是非フォローください。
(次号は下記です!)

また、twitterでは、毎日、東アフリカ投資担当の山脇が、スタートアップを1社ずつ紹介しています。下記も併せてご覧下さい。


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