静寂者ジャンヌ 9 抵抗としての瞑想
こころの中に
たましいのシェルターをみつけた
ジャンヌは、
姑と夫に対して
自己防衛できるようになった。
何を言われても、何をされても、すっと、潜心に入れば、平気だった。
でも、そうはいっても、最初のうちは、ふと、潜心が途切れてしまう。
すると、元の木阿弥だった。
やっぱり、二人の虐待に泣いてしまう。
*
そのうち夫と姑は、ジャンヌが妙なことをしているらしいと、感づいた。
〈沈黙の祈り〉を見破った。
それまで二人は、服従としての沈黙をジャンヌに強いてきた。
けれど