[すこし詩的なものとして]0068 男と女とそれとあれ
それはそれは
ごく単純なこと
あなたが男であり
あなたは女である
ありがとう
どういたしまして
なんてつまらないことを言う
そんなことみんな知っている
先生ならもっとまともなことを言ってみろ
頭蓋骨が積み重なる
その静かな森の中
このしゃれこうべは
女なの
男なの
肉を失えば
骨だけだ
そこに男女の意味があるのかい
先生どうなんだい
私はあなたの手を取る
そこにあるのは小さな心のタネだ
男だろうと
女だろうと
どれだけもがいていたって
握り返す手は
いつだって燃えた