ニット専門でパタンナーやってた人がnote始めます
ニットの勉強って、みんなどうやってしてるの?
みなさん初めまして。フリーランスでパタンナーをやっているヤマダケンと申します。どうぞよろしくお願いします。
私は大学を卒業後、東京の服飾専門学校に通い服作りの勉強をし、就職で地方のニット工場でパタンナーとして働き始め、5年とちょっとニットにたずさわってきました。
私自身、就職するまでニットに触れる機会はなく、それまで布帛(織物)しか扱ってこなかったので、働き始めた当初は「ニットって伸びるやつでしょ?」くらいの知識しかありませんでした。(あとで知りましたが、全然伸びないニットもあるんです。)
冒頭に書いた言葉は、私が働き始めた当初、「早くニットについて理解せねば!」と、ネットや本で勉強しようと思い立ち色々探したのですが、探せど探せど編み方の情報しか見つからず、パタンナーとして知りたい情報に全然巡り会えず、途方にくれてた時に思った事です。
機械で編む時にどうしたらきれいな仕上がりになるのか。
服にする上で何に気を付けないといけないのか。
ニットを縫う時の仕様ってどうしたらいいのか。
わからないことだらけでした。そもそもニットを専門にパタンナーやっている人は、布帛のパタンナーと比べて数も少ないので、出ている情報もあまりありません。工場によっては編む人が兼任している事も多いですし。
折角色々わかってきたことだし、これから勉強する人の為に知識を共有しよう
5年という短い期間ですが、色々失敗しながら沢山学んできました。ニットは布帛と違い、編立て・縫製・検品・出荷などを分業せず、自社内で全て行う場合が多いので、私が入社した会社のパタンナーは型紙を引くだけでなく、製品としてちゃんと仕上がるよう編む際に細かく指示を出したり縫製に指示を出していたので、幅広く学ぶことができました。
それら学んできた事を、これからニットの勉強を始める人や、すでにニットのデザインをしているけど工場への指示の仕方がわからない人、もっとニット製品の完成度を上げたい人、ニット工場で働き始めて間もない人などなど、これからニットに関わっていく人達向けに、ニットで服作りをする上で「これは知ってた方がいいよ」「ここ気をつけた方がいいよ」という情報を、パタンナー目線で少しずつですがお伝えできたらなと思います。
ニットについてこれから書く内容は、私がこれまで経験した事や聞いた話になります。トライ&エラーを繰り返して学んできた内容なので、必ずしも正解ではない事があるかもしれません。
不確実な内容があるかもしれませんが、ひとまず私が持っている知識を共有する事で、私と同じように「ニットの勉強ってどうやってするの?」という悩みを持つ誰かの為の、解決の糸口になれば良いなと思います。
これからどうぞよろしくお願いします。
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