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NPDが社交的、社会的である理由

NPDは他者をコントロールし、自分に都合の良い道具にするといった悪魔的な性格の反面、社交的、社会的であることもよく知られています。
なぜこんな悪魔みたいな人間が社会に溶け込み、他者と(表向き)仲良くやっていけるのか不思議ですよね?
でも実はこれ、矛盾のないとても簡単な話なんです。

まずNPDの社交性ですが、これがないとターゲットを捕まえることができないからNPDは社交的にならざるをえないのです。
極端な話、引きこもりが他者をコントロールすることはできませんよね?(ネットは別として)。
他人をコントロールするためには、できるだけ多くの他人とまず接触しないといけません。
その中からターゲットを選別し、NPDは支配欲求を満たします。
その母数が多ければ多いほど自分好みのターゲットがみつけやすくなります。
だからNPDは社交的にならざるをえないし、自然とそうなっていくのです。
たぶん普通に社交的な人間と比べてNPDの社交性はどこか歪なはずですが、正直そこまでは僕は知りません。

次に社会性です、
NPDは基本犯罪傾向はあまりないようです。
そういった傾向のある人は反社会性パーソナリティ障害(ASPD)とされ、区別されているようです。
今まで僕が出会ったNPDも反社会性はそこまでは見られませんでした(一般人よりはやや高いかも)。
また、彼らはいわゆる反社や半グレ、ヤクザではありませんでした。

ではなぜNPDに反社会性が見られないかというと、そっちに行くと強い人がいっぱいいるからです。
自分よりも強い人がいっぱいいそうな場にナルシストのNPDが進んで近づくわけがありません。
反社よりも一般社会の方が絶対に自分のターゲットが多いということが目に見えているので、NPDは一般社会に溶け込もうとするのでしょう。

かくしてNPDはターゲット探しのために社交性を磨き、一般社会という狩り場に出ていくのです。
そうした強い目的意識を持って社会に出るので、上手く順応したり出世するのもある意味当然でしょう。

人を社交性、社会性だけで判断するとNPDの餌食になるかもしれないので、人間の判断基準はもう少し細分化しておいたほうがいいでしょう。

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