【映画レビュー】『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
話題作を見に行きました。公開最初の日曜日であったので、席がたくさんうまっていました。マルチバースという設定を使った面白い作品でした!
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)
マルチバースを使いこなせるか
アベンジャーズの影響からか、マルチバースという設定がすんなり受け入れられるようになりました。少し前まで、パラレルワールドみたいな設定がマルチバースという言葉に置き換わられた印象です。
本作の見どころは、主人公・エブリンが他の宇宙のエブリンの特技を引き出して戦うところです。
本作のエブリンはコインランドリーを夫婦で経営しています。でも、他の宇宙のエブリンは、歌手・料理人だったりします。別の人生を歩んでいたもしもの人生があって、その人生の中で身に着けた特技を呼び寄せます。
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映画というコンテンツの良さがつまっています。
別宇宙の同じ人物と同期?する設定ですが、これを小説で描かれるとおそらく読むのがしんどいと思います。
たくさんの別宇宙の映像が交互に映るので、ストーリーについていけるのは映像として視覚情報があるからだと思います。でも、かなりたくさんの別宇宙の存在が混ざっていくので、ストーリーについていけない人は多いのでは?と思います。
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別宇宙の自分の特技を引き出すには、「トリガー」が必要です。
能力を発動するのに、条件が必要という設定が少年マンガのようですね。
そして、別宇宙にジャンプできるのは主人公だけではありません。
敵もジャンプできます。なので、敵もジャンプするために「トリガー」を引こうとします。このトリガーの仕組みで、笑いが取れて面白いですね。笑
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勧善懲悪ではないところが好きです。
悪に寄り添うシーンがいくつもあります。アベンジャーズでは、サノスという悪役がいて、どう倒すのかが描かれました。本作では、戦いの中で内省があったり、意見の対立、葛藤がはっきりと描かれています。
1作完結の作品だと、倒すではなく、どう調和を図るかに主眼を置いた方がスッキリするようですね。発見でした。ただのアクションで終わらないので、どう終わるかも見どころです!
アカデミー賞にも候補に入っているので、そちらの結果も気になります!!
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。
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