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読書感想文:とてつもない嘘の世界史2022/08/07


政治家や起業家が嘘をつく事例を悪例好例共に紹介してるのが面白いです。
(ベンジャミンフランクリンのエピソードは本氣で度肝を抜かれました。)

筆者は「嘘が失敗に終わった事例」も著書の中で触れており、必ずしもジョブズやゲイツのやるような大成功だけではないことを述べているのが良いとこと感じます。

〈エピソード〉

◆ベンジャミンフランクリン
アメリカ独立戦争終了間際に、フェイクニュースを流してイギリスから賠償金を多額に取ろうと働きかけた。

捏造した記事は、「ニューイングランドの民兵、サミュエル・ゲリッシュ大尉が身の毛のよだつ発見をした」というもの。

詳細は、『イギリス兵士の荷物を押収したら1000枚の人間の頭皮が発見され、それは犠牲になったアメリカ兵のものだった』というもの。
ロンドンでもニューヨークでもこの記事は世間を駆け巡り、新聞各社は数ヶ月あまり追随したらしい。

実際、ゲリッシュ大尉などいないし人間の頭皮など無く、更に新聞のその号自体も偽物だった。

結果「イギリスの残虐行為と引き換えに、アメリカに多額の賠償金を払わせる」というシナリオを実現することに成功。

※ベンジャミンフランクリンはかなりホラが好きな模様。そのせいかアメリカ独立宣言の起草の際には制作から除外されたそうな





◆ビルゲイツ/スティーブ・ジョブズ

①ゲイツはMicrosoft共同創業者のポールアレンのフリをし、アルテアという大手PC開発会社の社長に電話し、『アルテア向きのソフトウェア作りましたよ!⤴️』と、作ってもいないが嘘をついた。アルテアの社長は感銘を受け、『弊社で実演を頼むよ🙏』と依頼し、実演までの2ヶ月間で死に物狂いでソフトウェアを完成させた。
※当日までソフトウェアが作動するかさえ分からなかったというのが実態のようで、結果成功した模様


②ジョブズもiPhoneを発表した2007年時点では制作し終えてはいなく、肝心の試作機はことごとく不具合が出てた様子。
サンフランシスコの展示施設でプレゼンをして成功したが、それは技術者が『その場だけでも不具合が起こらんように』と猛烈に工夫をし、それをジョブズがやり遂げたかららしい。

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