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やりたいことなんて見つからない

「やりたいことってどうやって見つけたんですか?」

「俺はやりたいことなんて特にないんだよなぁ。」

「関根(僕)はやりたいことがあって楽しそうだよね。」


こんなことを言われる機会がちらほらある。

これに対して、僕はやりたいことを見つけたのか?と考えるとちょっと違和感があるし、やりたいことなんてなかなか見つからないものだと思っている。


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僕の経験を簡単に伝えると、

銀行員をすぐに辞め→フレンチレストランで料理人修行をして→昆虫食の会社を立ち上げ→ガーナでからあげ屋さんを始める

と、一見、「食」に対してかなり興味関心が高く、最初から「食」の領域で生きていきたいと強く想っている人のように思われる。

もちろん、趣味とかライフスタイルの文脈では、「食」は自分の人生には切っても切り離せない大好きなテーマだ。

けど仕事という文脈においては、「自分がやりたいことは食なんだ。」と見つかったわけではなく、あくまで「自分の進むべき道はこれにする!」と"決めた"だけだ。

他にも、お風呂(銭湯・温泉・サウナ)や音楽、地方創生、まちづくり、など興味あるテーマがたくさんある中で、「自分は食でいこう」と半信半疑ながらも決めただけなのだ。

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ごく一部の人を除いて、「やりたいことはこれだ!」と明確に見つけられる人なんていないと思っていて、それよりも、一旦決めて、動き始めることが大事なのかなと思う。

動き始めてみると、自分が決断したものにどんどん熱中していくかもしれないし、逆に自分には向いてないなと気づくこともできるかもしれない。

僕の場合は幸い、「食にコミットしていこう」と一旦決めて料理人になってみて、より食への興味が深まり、今も変わらず食というテーマに熱中できている。

恋愛と同じで、運命の人を待ってたってそんな人が現れる確率は限りなく低く、それよりも、「私はこの人と幸せになろう」と決めることが大事なのかなと思う。

熱中できる仕事は見つけるものではなく、決めて、育んでいくのもありなのだ。


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ただ、そうは言っても「決める」にはある程度の勇気が必要になってくる人もいるのかなと思う。

そんな時は、「決める」までしなくても、隙間時間でほんの小さく動き始めることが大事なのかなと。

ほんの小さくでも動き始めてみると、その積み重ねでいつの間にか道が切り開かれていって、熱中が育まれていったり、自分のアイデンティティになっていったりする。

人生なんてほんとそんなもんで、ほんの小さな選択で全然変わってくるのかなと。

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自分のことを振り返ってみても、

学生の頃になんとなくコーヒー屋さん巡りを始めてみたり、外国料理店を巡る企画をしてみたり、タイ料理屋さんでアルバイトをしてみて、食への興味が深まり、

コーヒー屋さんを友人と始めたり、アイルランドの農園に行ったりして、食というアイデンティティが徐々に出来上がってきて、

「食にコミットしていこう」と一旦決めて料理人になり、

出会いに恵まれて昆虫食の会社を立ち上げることになり、その後ガーナに渡り、今に至っている。

なんとなくの興味からコーヒー屋さん巡りを始めた時には、ガーナでからあげ屋さんを始めることなんて全く想像していなかったのだ。

もちろん人によっては、ゴールを定めて逆算していくのが性に合ってる人もいるかもしれないけど、多くの人にとっては、熱中できるゴールを定めることは、果てしなく難しい問いだと思う。

だからこそ、やりたいことなんてそう簡単に見つからないのだから、ちょっとした興味を大切にして、できる範囲で小さく動き始めてみるのが良いのかなと。

結局、もう何百回も聞いてきた「connecting the dots」という言葉に帰結するけれど・・・とにかく今日は、最近よく言ってもらえる言葉に対して、前半の「やりたいことは、見つけるものではなく、決めるもの。」というのを言語化したくて、noteを書いてみました。

ではでは。


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ちなみに、これと被るテーマを以前もっと丁寧に書いたことがあったので、それも貼っておきますね。

決めて、育んできた熱中を、リセットさせるのも大事だよね〜みたいなことなど書いてます。



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