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怪しい物理学者

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疑似科学についての自分のスタンス

科学の概念を借用し科学的である体をよそおいながら、科学の立場からは認めがたい主張を疑似科学と呼びます。科学者としてはこうした主張が世に跋扈することは大変に頭の痛い問題です。 しかし、疑似科学であってもそれを心の拠り所にしたり、それに関連するビジネスをする人の生き方そのものを否定することはできません。さらにそういう人がビジネスの世界や財界、政界などに深く浸透しているのも事実であり。これを完全に排除することも不可能だと思います。自分のSNSやリアルの友人でそういう人は少なからず

    • 上野千鶴子さんの東大入学式式辞に寄せて

      上野千鶴子さんの2019年4月12日の東大入学式での祝辞が話題になっている。以下の記事が全文を掲載している 上野千鶴子さん「社会には、あからさまな性差別が横行している。東大もその一つ」(東大入学式の祝辞全文) https://blogos.com/article/370859/ 長年の間、日本のアカデミアを志した女性が性別故に苦労してきたし現在も尚そういうものがあるのは事実である。自分はそんな中で勇敢に戦ってきた女性達の知己を得ることに恵まれている。だから社会一般より率先

      • 美術教師

        高校は私立の進学校だったがおそらくリベラル・アーツ教育の一環として芸術科目の選択があり、自分は美術を選択した。選択した理由もよく覚えていない。ただ、選択者が殆どいなくて教師と自分のマンツーマンの状況が出来るような寂れ方が気に入っていた。 ある時の課題はこうであった。皮付きの直径5センチ程の丸太からトレイを作る。木は特殊な樹脂に浸して腐らない耐久性のあるものになるとのことだった。造形は作者の自由である。先生は準備室から大事そうに見たこともない大きな鑿(ノミ)を持ってきて、自分

        • 令和と昭和

          国文学の非専門家だからこそ大胆に妄想を含めて思い切って書いてみます 新元号「令和」の典拠となっているのは万葉集巻五にある梅の花の歌三十二首の序として付された漢文です。以下読み下し文と訳を引用します 梅花(うめのはな)の歌三十二首并せて序 天平二年正月十三日に、師(そち)の老(おきな)の宅(いへ)に萃(あつ)まりて、宴会を申(ひら)く。時に、初春(しよしゆん)の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やはら)ぎ、梅は鏡前(きやうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭(らん)

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          生死事大

          そう生まれ育ったせいで、人並み外れて我慢強いし多少の障害が見つかっても安易に人間関係を変化させずに解決策を考える事をモットーとして生きていて、仕事や勉学などではなどではそのお陰で上手くいくことも多い。 しかし、そこに男女の要素が入った途端に、そんなに執着するのは性的な意味での害意があるに違いないなどと決めつけられて身に覚えのないことで複数人に責められる事が過去にあって、それを教訓に慎重にならざるを得ないのだけれど、やはり色々難しい。 それ以前から対策として通信の記録でもG

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