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パリに来て一週間が経過して【フランスワーホリ】

窓際の席から日本を見下ろしたあの時が、もうだいぶ昔のように感じます。



ワーキングホリデーでフランスに来て、一週間が経ちました。
着いた当初は不安だらけだったけど、だいぶ気分は落ち着いてきました。

今は帰りたい気持ちは全くないし、これから何をしようか、というワクワクした気持ちも抱くようになってきました。



前回の投稿に書いた通り、最初に感じていた不安とは、自分が何をやりたいのかわからないことでした。

もちろん、この先の過ごし方が見えないことや、お金の面も不安材料としてあります。
しかし、何をやってどんな充実感、納得感を得たいのか、自分の気持ちがわかりませんでした。
せっかく行動できたのに。

でも、少しずつ自分がやりたいことがわかってきたような気がします。



この一週間は、パリにある安い日本人宿に滞在しています。
最初は4泊のみの予約をしていましたが、結局延泊して一週間以上滞在することになりました。

日本人宿には安心感があります。
不安でいっぱいだったけれど、他の宿泊者と話していると一時的にでも不安がなくなります。

そんな不安の受け皿になっているこの宿や宿のみんなには感謝の気持ちがいっぱいです。



この宿は、旅人ももちろんですが、ワーホリで泊まりに来る人も多くいます。
ワーホリで来る人は、ビザを取ってとりあえず数泊するつもりが、結局ずるずると長く滞在してしまうケースも多いそうです。

味方がいた!

まるで今の僕のような状況の人はこれまで何人もいたそうです。
その話を聞いた時、別に僕自身何も展開は変わっていないものの、なにか安心感がありました。

自分だけじゃない、と思えたことが少なからず救いでした。
そのような状況の人がいることは知っていましたが、まさに自分がそういった人と同じ行動を取っていたことがなんか可笑しかったし、気楽な気持ちになりました。

最初にずるずると長く居座っていた人たちも一年の期間を全うして日本に帰ったそうです。
油断はいけないものの、僕も大丈夫なんじゃないか、と思えるようになっていました。



安宿と言っても、これはフランス内での話。日本の安宿と比べると全然値段は高いものです。
だから、なんとか収入を増やしていかないといけません。

本格的に仕事を探し始めました。
ワーホリやフランスに長期滞在している人たちに聞いて、求人情報の探し方を教えてもらいました。
結局この一週間で2件ほどしか応募はできていませんが、これからもっと増やしていこうと思います。

僕はワーホリ自体が初挑戦です。
海外で働くための求人の探し方もわかっていなかっただけに、求人情報に掲載されているいろんな仕事を見て、立体的な想像ができるようになってきました。

どこにどんな仕事があるか。日本人を雇ってくれるところはどこか。
そんなことがなんとなくイメージできるようになってきました。

そういったことも安心感につながっていった気がします。



少しながら「ワーホリの一年間に何をしていきたいのか」がちょっとずつ掴めてきたような気がします。

海外生活への憧れ、言語力の習得。
一般的に言われているような理由ももちろんあります。

ただ、それだけでなく、今後の人生をどのようにしていきたいのか。
このフランスの生活でそのスタートを切りたい思いがあります。

仕事について、フリーランスでやっているデザインの仕事をもっと大きくしたいと思うようになってきました。
これまではWeb制作をいくつかやってきましたが、グラフィックデザインも展開していきたいです。

フランスは美の国。
きれいなものをたくさん見て、アイデアの引き出しを増やしていけたらいいなと思います。

また、経営やマーケティングも学びたいので、小さなビジネスにも関わっていきたいです。
日本に帰ったら本格的にビジネスをやりたい。そのための準備をしたいです。

ただ、仕事のことや収入のことばかりを考えているのもまた違う、という感覚があります。
外でゆっくりする、自分のやりたい気持ちに従う。
そんな風の吹くままに過ごしていくのもまたいいなと思っています。

せっかくフランスに来たんだし。



先日、パリで「La fête de la musique(音楽祭)」がありました。
市内の至る所で、お酒を飲んで音楽を楽しむイベント。

僕は宿の人たちと市内北部のモンマルトルの丘へ行ってきました。

空の下、たくさんの人に囲まれてビールを飲む。
DJやブラバンの音楽を聞きながら、日本語や英語、カタコトのフランス語で話す。

めっちゃ楽しい!

身体中の感覚が敏感になり、心からこの空間を楽しんでいました。



また、昨日の午後、朝から続いていた雨が止んだので、パリの市内を歩いてみました。
太陽が差し込む昼下がり、パリの街には多くの人がいました。

オープンカフェで談笑する人たち、セーヌ川沿いでくつろぐ人たち、重い荷物を引き摺りながらも笑顔で歩いている人たち。

Bienvenue à Paris!(ようこそ、パリへ)

自分がこの街に受け入れられた気分になりました。
来た当初は楽しめなかったパリの街並みも、今では純粋に楽しいと感じられるようになりました。

自分の中に余裕が出てきたな。
そんな気づきが嬉しくなります。



パリの宿で出会う日本人とは、すっかり仲良くなりました。
不安と戦いながら将来のことをたくさん考えている人もいれば、楽天的で物事すべてなんとかなると思っている人もいる。
いろんな人がいるけれど、それでもみんな目の前の楽しさも大事にして生きています。

自分も楽しまなきゃ!

日本語が飛び交う環境ながら、フランスの文化を学んだ気がします。



僕のこの不安になりやすい性格は、簡単に変えられるものではないし、おそらく死ぬまで付き添うものでしょう。
ただ、それを受け入れた上で行動に起こしていく。

経験値によって不安に対する対策が少しでも増えていくと、楽しむ余裕も出てきます。
それが自分が求める「成長」なのかもしれません。

日本を出る前に語学力をある程度伸ばし、目標を作り、計画を立て、それ通りに遂行していく。
その方がトラブルは避けられるし、わかりやすく成功する確率は高いのでしょう。

しかし、人間ならばもっと自由に生きたっていい。
もっと偶発的なものを楽しんだっていい。

だから、僕はこの選択を正解にするために、これからも努力をしていきたい。

On n'a qu'une vie
人生は一度きり

フランスでも日本でも、自分の人生を生きる人たちは尊いものです。
自分の心に正直になりながら、これからも生きていきたいと思いました。

フランス生活、まだまだ序章です。




↓ワーホリのきっかけなどはこちらに書いてます。

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