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パリを一日中歩いて考えた今の正直な気持ち【フランスワーホリ】

やっぱり気持ちはネガティブだった。
それもまぁ想定通りなんだけど。



パリに着いたその日の夜はパリに滞在している日本人数名とお話しでき、明るいスタートを切ることができました。

しかし、一晩明けた昨日の朝、ふと「このまま朝が来なければいいのに」といった気持ちが生まれていました。
これから始まる生活、というより何も決まっていない中で突き進まなければならないこの今の状況を逃げたい気持ちが出ていました。

それでもなんとか気持ちを取り戻し、天気も良かったので、気分転換にパリの街を歩き回ってみることにしました。

まずはお店でSIMを契約します。
この時自分がフランス語で伝えるどころか、英語でも会話に困ってしまったことに気づきます。

あれ、何て言えば良いんだっけ?

フランス語の勉強は細々と続けていましたが、ここ最近英語の勉強は全くやっていませんでした。
自分の英語力が著しく下がっていることに悲しい気持ちを感じます。



パリに来るのは3回目。
少しずつ土地勘が掴めてきて、主要な場所の大体の位置関係がわかってきました。

少し肌寒く、長袖が必要な気候の中、観光地を巡っていきます。

以前にも増して人で溢れるルーブル美術館、オリンピックに向けた準備をしてるコンコルド広場、工事中のオペラ・ガルニエ、再建が進むノートルダム大聖堂…

パリの街は古から続く異彩を放ちながらも、今日も生き物のように少しずつ形を変えているように見えました。


歩きながら今後のことを考えてました。

これから何をすればいいのか。
仕事を見つけたいし、住む場所も決めたい。

空から偶然安定が降ってくるわけでもないから、自分の手で、自分の足で前に進んでいくしかありません。

再び不安な気持ちが渦巻いていきます。

この時気付いたことですが、これまでは不安を避けるために現実から目を逸らしていただけなのかもしれません。

不安になりやすい自分が心地よく生きていくには不安を避けること。
それは現実を見ないことでもあったのです。



前回の投稿では、不安の原因は「先が見えないことによるもの」と書きました。

でも、本当の不安の原因は先が見えないことよりも、自分が何をやりたいのかわからないことなのではないか?
そう思っていることに気づきました。

ワーホリという「海外でなんでもできる自由の権利」を前に、自分が本当にやりたいことがわからなくなってしまっている。

自分がやりたいことに忠実になり、行動する。
これって実際難しくて、それゆえ怯んでしまっていました。



語学力なし、コネなし。
所持金少ないのに、物価の高い地域へ。

そういう悪い条件を自ら課して、やらなくてもいい、つらい思いを経験しています。

ほんとバカみたい。
もっと上手く生きる方法はいくらでもあるのに。

ワーホリに行きたいという一連の行動も、いつものような自分で自分をダメにする癖だったことに気づきました。

フランス行く直前に父から言われた「お前はもう若くないから。世の中甘くねえよ。」という厳しい言葉が身に沁みます。



所持金を確かめて、宿代や生活費などを勘案してみました。
このままいくと半年も経たずに所持金がゼロになってしまうことを知りました。

フランスはどこに行っても何をしてもお金がかかります。
そんなの十分わかっていたけど、それでも目の前にあるこの事実がかなりつらい。
パリでも地方都市でも変わらず全てが高いから、もはや逃げ場はない。

早く仕事を見つけなきゃ、住むところを見つけなきゃ。
フリーランスでやってるデザインの仕事も増やさなきゃ。

自ら課した重いルールなのに、なかなかヤル気が出てこない。

どうやったら重い腰は上がるんだろう?



パリの街を一日中歩いてみましたが、心から楽しめなくなっていたことに気づきました。
半日で満足してしまいました。

既視感のある街に対して、悪い意味で「日常」を感じてしまったのです。
憧れのパリは憧れのままの方が綺麗だったな。

ちょっと性格が卑屈になってしまった。。

だからパリは数日後に離れることにしました。
ここよりもっと新しい場所を知りたい。



幸い孤独感はそれほど強くありません。
まだ英語ではコミュニケーション取れるし、ネットも繋がってるから。これが唯一の自分の成長実感かもしれません。

自分の精神的な弱さとか準備不足という甘えにムカつきます。
でも、それに気づいたところで現状は変わりません。

だから、ネガティブばかりにならずに、気持ち切り替えて楽しくいきたいものです。



いつかこの時を振り返って笑っていたい。
そのためには生き抜くしかない。

ダメなら日本に戻ればいい。でも、できるかぎりのことをしないと絶対後悔する。

まずは仕事と住居を確保して、生き延びたい。

よし、美味しいコーヒーでも飲んで、がんばろうかな!

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