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「絶対スーツ論」を破壊せよ

ノー残業デーに残業してしまう社員が多い会社

社内の活性化しないコミュニケーションにとまどう役員

優秀なエンジニアが集まらないIT企業

肥満ばかりで不健康な人が増え社会保障費が膨大する社会

 

どれもこれも解決する方法があります。

男性の皆さん、今すぐスーツ着用をやめましょう!

 

僕は新卒で入社して今まで仕事に行くときは毎日スーツを着ています。
最初は会社員になった感が強く湧いてきて、スーツを着るのが嬉しかったのですが、1ヶ月過ぎたあたりから、身動きの取りづらさや取り扱いの面倒さ、洗濯せずに使い回すことへの不潔感、服装の固定化による没個性感、そして首の窮屈感による集中力の低下などを強く感じるようになり、スーツに対する嫌悪の気持ちが増すようになりました。

また、近年ではLGBT(最近はLGBTQとも言います)と言った男女平等を目指す社会が形成されていく中、女性に対しては比較的寛容ながら、男性へはスーツ着用を半強制させている社会はあまりに奇妙なものに映ります。

とは言ってもステークホルダーと直接接する(お客様先や面会など)職種の人たちは、見た目で相手との信頼関係が変わってしまうことも大いにあるので、スーツを着るという行為は必然的なのかな、とも思います。

 

そもそもスーツは欧州発祥で日本由来のものではないし、ハワイではアロハシャツを着たり地域特有のものもありながら(沖縄ではかりゆしウェアを着たりもしますね)、なぜスーツにこだわる必要があるのでしょうか。

小池百合子東京都知事が環境大臣だった頃、ノーネクタイ・ノージャケットで勤務可とするクールビズが大流行し、今では夏季期間限定でそれが当たり前となっています。
つまりノーネクタイ・ノージャケットに寛容な社会になっているということです。

今まで男性が日常的に感じていたスーツに対する不快感が、クールビズという啓発活動によって露わになり、着なくても良い、という市民権を獲得したのだと思います。

しかし、そんなクールビズも夏季限定。秋口には皆ネクタイをし、ジャケットを羽織ります。

なぜなんでしょうか。

 

僕が思うに、スーツ以外の正装が思い当たりにくいからだと思います。前述のアロハシャツやかりゆしウェアは、ご当地限定であり、東京でスーツの人たちに混ざってアロハシャツ着ながら仕事をするのは少なからず違和感があります。

かと言ってTシャツも違う。だから無難にスーツ。せいぜいそのくらいでしょう。

 

もう一つ。ネクタイという存在について。

これを付けなければいけない理由はなんなんでしょう。

首元を窮屈にするだけでなく、かがんだ際に垂直に垂れる。本当に邪魔な存在です。
僕は喉仏が出ている方なので、これのせいで首に締め付けられる感触があります。だからいつも多少緩めていますが、本当は付けたくないです。
垂直に垂れないように抑えるネクタイピンがありますが、だったら最初からつけない、という選択肢があるべき。
ファッション的には唯一個性を出せる箇所、と言いますが、そもそもスーツ自体が不要だと感じているのでこれも言い訳にすぎないかなって思います。

仕事の効率は落ち、Yシャツの襟が汚れる。
装着するようになった理由はわかりませんが、ネクタイほど不要なファッションアイテムはこの世にないと思います。

 

さて、そんな中、ネットでこのようなものを見つけました。

女性のパンプス強制社会への抗議です。

僕はパンプスを履いたことがないので(そもそもパンプスって何って思って検索してしまいました)そのつらさはわかりませんが、靴擦れをはじめいろんな症状を多くの人が感じています。

そして、ここで取り上げられている問題点にとても共感しました。

一つ目は同じ職場・仕事内容なのに性別によって許される服装が違うということ。

二つ目は、効率の悪い・あるいは健康に害があるにも関わらずそれよりもマナーを優先させること。

一つ目は僕が言いたいこととドンピシャです。
先を越されたー、という悔しさはないですよ?むしろ発信してくれてありがとうございます。という気持ちが強いです。

二つ目も僕の意見と近くて、スーツより私服の方が作業効率が良いんです。
もちろん個人差はあるだろうけど、僕みたいなエンジニアでデスクワークが多い仕事となると、スラックスにシワがはいったり、ジャケットが緩んだり、いちいち気になってしまいます。前述のネクタイによる首の締め付けも同様です。

 

ここでひとつご提案です。

あってないようなものであることが多いノー残業デー。プレミアムフライデーとかもう死語なのかなって感じ。
毎月1回だか決めて、ノースーツデーを作ってしまうのです。
ここで一つとっかかりをつくるのはとても効果的なんじゃないかなと思います。

ノースーツデーにみんなで運動すれば肥満や不健康な人も減らせるんじゃないかと思います。
会社単位で企画してもいいのかなって思います。
土曜日に無理やり連れられる社内運動会(笑)よりよっぽど社内コミュニケーションは活発化するでしょう。

  

時代は変化しているのです。

ここで「スーツが嫌だから会社をやめる」という手段をとることは簡単です。
しかし、それではなにも変わりません。
というか社会は変わりつつあるのに、旧来の会社はこのままだとジリ貧になってしまいます。

主に若い世代の優秀なエンジニアは大手会社を敬遠する傾向にあります。
ベンチャー企業のアカデミアちっくな自由な社風にあこがれ、わざわざ古くからの日本企業に行きたがらない、という考えをもつ人が多いそうです。

言論や表現に自由があるように、服装にも自由があります。

だから、一部の職種をのぞいて、仕事中も服装を自由にし、スーツを強制する社会をなくしたいです。
これが僕が今強く思っていること。

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