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フィリピン人と働くこと【海外就職への道30】

こんにちは。マニラからお届けします。

今回は前回の続き、コロナ禍でフィリピンに渡航できない中で感じたフィリピン人との仕事の仕方についてお話しします。

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2021年10月、未だフィリピンに渡航できない日々が続きました。知り合いに同じくフィリピンのマニラへ駐在予定の人がおり、その人はこのタイミングでマニラへ旅立ちました。同じ会社で、自分と同じような在日本のフィリピン所属社員が既に何人か渡航した、という話も聞いていただけに、僕の元には未だ会社から何も連絡が来ておらず、なぜこんなにも対応が遅いのか疑問ばかりが募りました。既に内定を取ってから1年半が経っており、焦りの気持ちもありつつ、少しばかり諦めて別路線のことも考え始めました。

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会社に入ってから1年以上経ち、最初とても苦戦していた英語はなんとか業務レベルで使えるようにはなっていました。まだまだメールやチャットなどのテキストメッセージがメインとなるものの、ミーティングへの参加や自分からのコミュニケーションに対して抵抗感がなくなり、スムーズに仕事ができるようになっていました。継続的に努力してきた甲斐はありました。

ただ、日頃からフィリピン人に囲まれて仕事をしていると、いろんな点に気づくことがあります。同じ会社で働くフィリピン人は皆流暢な英語を使えるものの、彼らの第一言語は英語ではなくタガログ語(フィリピン語)です。なので、基本的に僕が参加していないフィリピン人だけのミーティングではすべてタガログ語でコミュニケーションが行われています。

ミーティングであれば音声だけなので影響はないものの、彼らはテキストメッセージでもタガログ語を使います。グループチャットにも日頃から英語以上にタガログ語の情報が流れてきます。同じチームのフィリピン以外の国籍の人は僕だけなので、共有の場であるグループチャットで僕だけがそれらの文章を読めません。不便なことも多くなっていたので、いくら内容が個人間のものであろうが共有の場は英語にしてほしい、と指摘しました。しかし彼らの言い分は、

あなたに関係ない内容だから気にしないで。

と言ったものでした。

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外国の人と、まして自分以外の全員が外国人という環境で働いた経験はこれが初めてでした。その中でこのような扱いを受けて、かなり強い孤独感を感じていました。同じプロジェクトに日本人社員は何人かいたものの、彼らのうち、日本人一人で担当チームに入っている人は僕だけだったので、このような局面に遭ってる人がそもそもいませんでした。

ただ、僕がまだまだ英語が下手で話が通じないと思われていて、だったら無理に僕に関係ないことをわかる形で伝えるより、伝わらない前提で自分達が使いやすい言語を使った方がいいだろう、という彼らなりの心情も理解することはできました。だから、これは英語力が発端となった僕のジレンマでもありました。

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未だフィリピンへ渡航できない状況と、モヤモヤしたジレンマをどうにかしたいと思い、TOEICを受験することにしました。今までやってきた英語の勉強度合いを一旦数値化してみることにしました。

この続きはまた明日。では。

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