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お金の呪縛に今も囚われている

僕は昔からお金を失うことに恐怖感を感じています。特に社会人になって、親元から自立するようになってからその傾向を強く感じてしまいます。

出来るだけお金を使わずに生きていきたいと思っていますし、今の生活でもあまりお金を使わないよう節約ばかりです。親からはよくケチだと言われたし、自分でも倹約家という認識はあります。

本当は美味しいものをたくさん食べたいし、ストレスなく生きていきたいという思いが強くあるものの、お金がなくなる怖さを感じたら、たくさん使うことが怖くなって使うべき時にも使えないことが多々あります。

貯金をしたい、というよりはただお金を使いたくない。家計簿をつけるのも当たり前の習慣となっています。

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そんな僕ですが、フィリピンに来てからお金に対する考え方は少し変わりました。これはフィリピンにいる日本人が口を揃えて言うことではありますが、フィリピンの物価は安くないということです。

フィリピンに旅行で訪れたことのある人はその物価の安さに驚き、食事やサービスに多くのお金を使った経験があるかと思います。しかし、現地での生活となると案外出費はあるし、生活費が安く済まないことを知りました。

そこで気づいたのは、フィリピンでは、安全安心をお金で買っているということです。路面で売ってる謎の食べ物やセキュリティの緩い物件、公共交通機関もそうです。安いものは探せばたくさんあるけれど、貧富の差が激しい国柄、安いものほど怖さや危険が付きまといます。その結果、安心安全なものを求め、結果的に日本とそんなに変わらない出費になってしまいます。たとえば、日本食をフィリピンで食べると、日本以上の料金を払わねばなりません。

日本にいた頃は出来るだけ安いものを選んで買っていましたが、フィリピンに来てからは無意識に安すぎない安心出来るものを選ぶようになっていました。

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そうは言ってもまだまだお金の呪縛に囚われているような気がします。安心安全の中でも安いものばかり手をつけて、高いものを敬遠してします。

また、フィリピンで働き始めてから、日本と比べてかなり給料は下がり、生活も厳しくなってしまいました。この度、無職になってしまったので、しばらく貯金を崩す生活になります。

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出来るだけお金を使いたくないけれど、それで生活がつまらなくなるのはなにかもったいない気がします。こうしてフィリピンに滞在できる期間が残り少なくなり、少し今まで使っていなかったことに後悔も感じてきています。

残り1週間のマニラでの滞在で、悔いのないお金の使い方をしていきたいです。また、早く稼げるようになり、もう少し安定してお金を使えるようになりたいです。いつかお金の呪縛から解放できますように。

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