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落ち着かない年越しを迎えて【海外就職への道39】

こんにちは。マニラからお届けします。
今回は前回の続き、コロナ禍でフィリピンに渡航できそうになりながら延期になり、交渉をし始めた件についてお話しします。

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『7つの習慣』という世界的に有名な自己啓発本があります。自らの生き方を他人基準ではなく、原則基準で変えていく、というもので、7つの習慣を通して改善していくことを推奨しています。このうち、対人関係にまつわる項目が3つ(win-winで考える、相手を理解して自分を理解してもらう、シナジー効果を創出する)、そのどれもが人と関わる上で大切なこととなっています。

2021年12月、年の瀬に迫ったある日、大型台風の被害により壊滅的となったセブ島への渡航を断念し、マニラへの配属変更、付随して直近1ヶ月以内の渡航、多忙なプロジェクトからの異動、そしてフィリピン法人での契約の見直しを条件とした依頼をすることになりました。この時、『7つの習慣』で学んだ3つのことに加え、グローバルのルール(例:謝罪はしない、簡潔に書く、相手を立てる、など)などを活かしながらメールの文章を構成してみました。

マニラへの配属変更については、可能性は十分あると言われていたものの、他の3つはあまり自信がありませんでした。会社がどこまで対応してくれるのかわからなかったけど、逆に会社がどれだけ自分を必要と思って雇っているかを見極める機会だと思いました。この1年半、理不尽な思いをたくさんして、それでもここまで踏ん張ってきた自負があったし、ここでめげたらこれまでの努力が水の泡になってしまうと思いました。

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2022年を迎えてしまいました。元旦の朝はとても晴れていて、清々しい気持ちでした。まだ暗い内に家の近くの神社に初詣へ行き、健康第一を祈ります。いつもと同じ願い事です。

結局、僕の進路が確定しないまま年を跨いでしまいました。ミーティングやメールのやり取りは何度かあったものの、確定情報は何もない中で年末年始休暇に突入していました。この時は、フィリピンに行きたい気持ち5割、日本で他を探したい気持ち5割の状態でした。次第に日本で他にやりたいことのアイデアが思いついたりして、大きく気持ちが傾き始めるも、今までの1年半を考えると、フィリピンへ行かずに後悔するのも嫌でした。

元日からのメンテナンス作業が終わり、おせちを食べました。この家に滞在するのが残りわずかだとわかり、寂しい気持ちを感じつつありました。両親には3月までに家を出ることを伝えるも、そっけない態度を取られ、自分の居場所についても考えていました。

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1月5日、上司から1月下旬のマニラ渡航で決まったと連絡が入りました。急転直下での決定です。フィリピン側の上司が人事に持ち寄って話を進めてくれていたそうです。感謝。セブではなくマニラになったものの、1ヶ月もしないうちにフィリピンに行けることになりました。ついに夢への扉が開かれようとしています。

でも、その他の条件について、気になるところがありました。

この続きはまた明日。では。

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