見出し画像

最近になって気づいたこと 大学生日記#6

俺とサッカー

俺ってサッカー以外に興味あるものがないと思っていた。
サッカー以外に自分の人生を豊かにするものはないと思っていた。
サッカー以外については話題にできないから、サッカー以外に好きなものはないと思っていた。

そう信じたかったのかもしれない。
俺はサッカー以外に好きなものはないんだって。
自分にそう言い聞かせたかったのかもしれない。
俺はサッカーが大好きで俺の人生もサッカーのためにある。

「俺の人生とは、サッカー。」

こんなことを人生で幾度となく口にしてきた。

「俺は世界で1番サッカーが好きな人間。」

自己紹介では常に言うようにしていた。

無類のサッカー好き。愛は比べるものではないけれど、サッカーが俺ほど好きなやつっていない。そんくらいに思っていた。

正直、自分からサッカーを取ったら何も残らないと思っているし、この世からサッカーが消えたら俺の人生は退屈になるだろう。
今日の夜バイエルンの試合が無ければ、今日という日が退屈になっていただろう。
間違えではない。むしろ正解だ。

どんな試合だったとしても、喜怒哀楽を1番に感じることができる。
自分が感情の起伏がある人間であると再確認できるのはサッカーに関連することをしている瞬間。
人にとって感情が揺さぶられる瞬間はいろいろある。俺にとっては物心ついた時からずっとサッカーだった。

グラウンドを夢中で駆け回る選手。
ゴールを必死に守る選手。
ゴールを決める選手。
勝つために頭をフル回転させてる監督。
試合を運営するスタッフ陣。
チームが勝つことのみを信じて声を枯らすサポーター。

俺にとって全てが魅力的で、全てを愛していた。サッカーとは俺の感情をこれでもかと突き動かしてくれる存在であった。

最近気づいたこと

しかし、最近気づいてしまった。
サッカー以外に必ずと言っていいほど、自分の感情を突き動かしてくれるものに。

人の笑顔

正直、自分でも驚いている。
ずっと違和感を持っていた。
なぜ、俺は人の笑顔を見るだけで幸せに感じるのか。これは一体どんな感情なんだ。
俺はすごく身勝手な人間で、人のためには生きたくないという信条の持ち主。

絶対にあり得ない。そんなことがあってたまるか。

自分を疑った。疑いまくった。
それでも、本能は理性を上回り続けた。
人が笑顔になった時、俺も笑顔に自然となってしまう。認めるしかなかった。
俺は人が笑ってくれることが好きなんだって。

自分が笑顔になれる人の笑顔

とは言っても、どうやら自分が幸せになる人の笑顔というのにも傾向があるらしい。
自分が作り出した笑顔。
それに対して幸福感を覚えるらしい。

スーパーで買い物をした後、レジの人に
"Schönes Wochenende!!"
と言った。まあ、いつものことで俺はお礼くらいにしかとらえていないフレーズ。
レジの彼は俺を笑顔で見つめて
"Danke, Ciao!!"
って言ってきた。

なんて事のない日常の1ページ。
いつも通りのはずだった。でも、その店員さんが笑った瞬間。何故か、俺の顔には笑顔があった。
嘘だろ。最初はそう思った。
なんで、いつも通りのことで笑顔になってんだよ。自己嫌悪がすごかった。
だけど、そのあと冷静になって振り返った時に自分の笑顔の傾向がわかった。そして確信した。

自分の言動によって、人が笑顔になってくれるほど嬉しいことはない」

と。
捉え方によっては、自分が勝手に人を笑顔にしようとしているとも言えるかもしれない。
なら、自分勝手な生き方には変わらないなって、この感情の違和感に終止符を打つことにしよう。

これからは人を笑顔にしていく、そんな人間になれたらいいな。


おい、バイエルン

バイエルン今夜勝たないなら、マジでトゥヘル解任しろよ。去年のデアクラシカーはKobelのミスに救われたけど、今日は状況違うからな。前半終わって、難攻不落のPre Zeroも崩れ落ちそう。レヴァークーゼン追走のためには絶対負けられない。どうにか、俺が4時間後に笑顔でいれますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?