プレジデントまとめ#6 「成功への物語」 ─ ニュートンが万有引力の法則を発見した意外な理由 2022.7.29号 P92-93
今回のプレジデントまとめは、前回に引き続き茂木健一郎氏の記事をまとめさせて頂きます。
人間は、十分な休息をとってこそ、脳の創造性の回路が活きてきます。
こちらの記事では、脳のオンオフの切り替えの重要性について書かれています。
1.「全集中」のあとのリフレッシュ時間
茂木氏によると多くの創造性は、勉強や仕事に「全集中」したあとの時間に生まれるそう。
脳がリラックスして休んでいる間に、集中していた時に収集した情報が脳の中で再編成されて、思わぬ「跳躍」が生まれます。
だからこそ、仕事に集中することも大切だし、休むべき時にはしっかり休むことが大切。
中でも100%リフレッシュ出来るような休日が必要です。
記事は、そうしたリラックス状態が新しい爆発的なイノベーションを生み出すことがあるという話に入っていきます。
2.ニュートンが生み出す爆発的創造
以下、記事より引用
オフの時間に創造性が生まれた歴史上有名な事例の一つは、アイザック・ニュートンだろう。後に「奇跡の年」と呼ばれるようになった1666年、ニュートンは思いがけぬ休暇に恵まれ、その中で大発見を重ねるのだ。
ニュートンの母はニュートンが生まれる前に夫を亡くし、生活の基盤を整えるためもあって再婚した相手もまた、ニュートンが14歳のときに亡くなる。
経済的に苦しかったニュートンは、才能を見いだされて入学したケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジで、学びの傍らカレッジ内での雑用係になる。
いわば「勤労学生」だったニュートンが、ペストの大流行によってケンブリッジ大学が閉鎖されたことにより、故郷に戻る。このオフの時間に、りんごが落ちるのを見て万有引力の法則を発見するという有名なひらめきが生まれる。
さらには微積分学やプリズムを使った光学の研究により、科学史上最高の天才と讃えられることになった。
最近の脳科学で注目されている「デフォルト・モード・ネットワーク」は、 脳が休んでアイドリングしているときに働く回路である。ゆったりとしているときに、蓄積された情報が再編成され、結びつきが変わって新しいアイデアが生まれる。
デフォルト・モード・ネットワークが働くためには、100%リフレッシュができる休日が大切なんだそう。エネルギーをチャージして働くためにも、オフのときには思い切り休む。
では、良い休日を過ごすためにはどうすればいいのでしょうか。
3.茂木健一郎氏から皆さんへ、良い休日を過ごす為の2つの提案
①〇〇な環境で脳を働かせて、活動バランスを回復する
デスクワークが多い人は、室外でのレクリエーションを。
たくさんの人と会う人は、一人で過ごすのも一案。
データとにらめっこの人は文化芸術で感性を耕す。
一つ目は、普段の自分の活動とはできるだけ違う環境で脳を働かせるということでした。
意識的に脳の中の違う場所を動かすことで100%リフレッシュに近づくことが出来るということです。
②「戦闘モード」からの解放
2つ目は、わかりやすくイメージが湧きやすいと思います。
仕事の際に活発な交感神経系から副交感神経系は働くような時間を過ごすことです。
温泉に入っておいしいものを食べて、ゆっくりと休むというのは、副交感神経系を働かせて休むゴールデンコースです。
「脳腸相関」というものが今注目されているそうで、リラックスしておいしいものを食べるのが休息の王道であることには、科学的裏付けがあるのだそう。
4.まとめ
オンオフのメリハリをつけることは、現代人にとって必要な生活の知恵です。
100%リフレッシュできる休日を過ごすことで、創造性を活性化することも出来る。
オフに思い切り休んでこそ、 あなたにとっての「ニュートンのりんご」も手に入るかもしれません。
人生の目標は、豊かな老後を過ごすこと。
そこから逆算した日々を過ごします。
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