見出し画像

AIからのオススメと、人間からのオススメは共存する

一時期ほどは聞かなくなりましたが、「AI(人工知能)が人間の仕事を奪う〜!」みたいなニュースや記事って、よくありますよね。

ぼくはけっこう楽観主義なところがあるので、そこまでAIのことについて詳しいわけでもないのに、「まあ、なんとかなるでしょう」と高を括っています。

ただ、今年の9月までインターンでお世話になっていた企業がAIチャットボットを売っていたので、それについてはいろいろと調べたり考えたりしていました。

今後、AIはぼくたちの生活のいろんな場面に溶け込んでいくと思いますが、チャットボットの場合は、ぼくたちの購買行動そのものについて影響を与える可能性があります。

具体的には、ぼくたちが過去に買ったものや、性格、好みなどのデータをAIにブチ込んで、ぼくたちそれぞれにピッタリの商品をオススメしてくれます。

アマゾンの「この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています」なんかは、まさにそんな感じですよね。

そして、実際にけっこう購入心をくすぐられるときが多いです。

こういった確度の高いオススメが、今後は生活のいろんな場面で体験することになると思います。

ぼくがこうしてAIチャットボットについて調べたり考えたりしたとき、最初は「あれっ、これってもしかして人間のオススメっていらなくなるんじゃなないか!?」と思いました。

ただ、世の中の流れを見ていると、なんとなく人間によるオススメは今後も残るなあという感じだったので、その理由をずっと考えていました。


ぼくたちが「AI」に求めるもの

結論から言うと、AIにしてもらうオススメと、人間からのオススメって、オススメしてもらう側の「目的」が違うなということに気が付きました。

まず、AIからのオススメには、ぼくたちは「正解」を求めています。

例えば、なんだか体の調子が悪い時、もしかしたらなにかの病気かもしれないと思ったとします。

そこでぼくは、いまの症状、性別、身長、体重、これまでの病歴などをAIに教えます。

するとAIは、そういった情報に加えて、過去にぼくと似たような状況だった人の病気なども合わせて照合し、「あなたは70%の確率でインフルエンザです」みたいな結果を出すのです。

ぼくのAIに関する知識が乏しいので、こんな雑な説明になって申し訳ないですが、だいたいはこんな感じです。

要は、たくさんの情報をもとに、ぼくたちは「正解」を知りたいわけです。


ぼくたちが「人間」に求めるもの

一方で、人間からのオススメについて考えてみましょう。

例えば、なにか新しい小説を読みたいと思ったとします。

このとき、誰か人間に「なにか小説を読みたいんだけど、なにかオススメある」と聞くとしたら、ぼくたちはどんな人間に尋ねるでしょうか。

たぶん、めちゃくちゃ小説に詳しい友人や、めちゃくちゃ仲のよい友人、あとは恋人のどれかに聞くと思います。

そしてこのとき、ぼくたちが求めているのって、「どんな小説を読むべきか」という「正解」ではなく、「その友人や恋人は、どんな小説をオススメしてくれるんだろう」という「コミュニケーション」なんじゃないかと思いました。

その友人や恋人は、ぼくをどんな確度から切り取って、どんな小説が合うと思ってオススメしてくれるのだろう。

また、別にぼく起点じゃなくても、その友人が最近読んで面白いと思った小説でもいいんです。

それは、「その友人は、最近こんな小説を読んでるんだな。そして、これを面白いと思ったんだな」というコミュニケーションにつながります。

つまり、「コミュニケーション」というとすこしふわっとしていますが、人間からのオススメには必ず「会話」が生まれます。

そして、その会話を通して、相互理解が深まり、関係値も大きくなります。

ぼくたちが人間からのオススメに求めているのは、そういった「コミュニケーション」ではないかと思ったのです。

ここのそもそもの「目的」の違いが、ぼくがAIと人間のオススメが、今後も共存するのではないかと考える理由です。


ここからさらに先の展開は、もう少し考え中

「AIが人間の仕事を〜」みたいなプロバガンダは論外で、しばらくはAIと人間な棲み分けがちゃんとできるのではないかと思います。

ただ、もう少しいくとたぶんAIと人間の境界がなくなっていきます。

つまり、議論をAIと人間に分けることもそのものが、ナンセンスになっていくんじゃないかということです。

例えば、バーチャルユーチュバーなんて、今後はどうなるかわからないですよね。

いまは声や動きは人間の割合が大きく、仮面だけは可愛い女の子になっているわけですが、今後AIが発達して人間と自然な会話ができるようになったら、裏側も表面上も機械なのに、画面の前にいる人間は、それに「人格」のようなものを感じる可能性だってあるわけです。

たとえば、キズナアイの裏側が完全に人工知能になったとき、ぼくたちは「正解」が欲しいからキズナアイに話かけるのか、キズナアイとコミュニケーションを取りたいからオススメを聞くのか、その境界がめっちゃグレーになるんじゃないかと思ってます。

ここらへんは、ぼくがもっとちゃんとAIと人間のことについて勉強しないと、まだなんとも言えません.........勉強します...........

とりあえず、ぼくがこのnoteで言いたかったことは、「AIが人間の仕事を〜」みたいな雑な議論はやめよう!ということと、AIと人間は少なくともしばらくは共存できるよ!ってことです。


★noteにするネタを、ツイッターでつぶやいたりもしてます!


最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!!!すこしでも面白いなと思っていただければ「スキ」を押していただけると、よりうれしいです・・・!