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リスクを取るなら、ちゃんと成功したときのリターンが大きいかを考える

「リスクを取れ!」とよく言われる。

特にシリコンバレー的な価値観や空気感のある場所では、「リスクを取ること=カッコいい」のような風潮さえある。

だけど、その言葉を真に受けすぎるのは良くない。

リスクを取るときは、ちゃんとそのリスクは取るべきリスクなのかを考えた方がいい。


「リスク」を辞典やwikiで調べてみたら、人や使われる分野によって、多少定義が違うようだ。

「悪いことが起こる可能性」としているものもあったが、今回は便宜的に「良いことも悪いことも両方含めて、何が起こるかわからない不確実性」の程度を指すことにする。

結論からいうと、ハイリスクであるならば、ハイリターンであるものしかそのリスクはとってはいけない。

ローリターンなのに、ハイリスクな行動をとってはいけない。それは安易に自分の寿命を縮めるだけだ。


例えば、『キングダム』の最初のシーンで、漂が政の元へ影武者として呼ばれる。(あとで一般的な例えを出すので、知らない人はスルーしてください)

信は、漂が自分が身代わりとして呼ばれたことを知った上で、王宮に使えたことを驚いたが、政はそれは当たり前だと説く。

なぜならば、漂が取ったそのリスクは、もし成功すれば、「大王を助けたご褒美」として、莫大なリターンを得られるからだ。

結果的に失敗したのなら、仕方ない。それには取る価値があるだけのリスクだったが、今回は失敗したというだけだ。


『キングダム』を知らない人用に、一般的な例えもしておく。

例えば、原子力発電。

事故を起こしてあれだけ大きな損害が出たにも関わらず、いまだに使うか使わないかといった議論の俎上に載っているのは、安全に運転できたときのリターンが大きいからだ(安い、安定期に電気を供給できるなど)。

もしあれで、発電するのにかかる料金が高い、発電するのに天気などの外敵要因に左右されるなどのローリターンだったら、原子力発電はとっくにこの世から葬り去られている。

なんでこんな場面で唐突に原発というデリケートな例えを出したのか自分でもよくわかってないけど、まあそういうことだ。


人は毎日決断の連続で生きている。

その際には、生存本能としてもちろんその行動に伴う「リスク」を計算すうわけだが、どうかそのときはそれが成功したときの「リターン」も考慮するお題に上げてほしい。

取るべきではないリスクだって、たくさんある。


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