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「ただの進行係じゃもったいない」歯科医院におけるファシリテーターのもっと重要な役割

この記事は、こんな人におすすめ



・ファシリテーターの進行以外の役割を知りたい人

結論からいうと、ファシリテーターは、

・組織の成長の機会を作る人
・どんな組織に成長すべきかを考える人
・そのために必要な機会を作る準備をする人

ご興味がある方は、読み進めて頂けると嬉しいです。

ファシリテーションとは、対話を促しゴールにたどり着くことをフォローする働き

このnoteでは、歯科医院でのファシリテーション実践内容をご紹介しています。

ファシリテーションとは?
会議におけるファシリテーションとは、参加するメンバーの対話を促し、ゴールへ導く働きかけのことです。

私はこれまで歯科医院に特化して、会議や合宿の設計とファシリテーションをこれまで200回以上行ってきました。(ちなみに、ファシリテーションを担う人をファシリテーターと呼びます。)

歯科医院での会議における実践事例が紹介されているものは少なく、当時経験が乏しかった私がゼロから学ぶことは非常に困難でした。私と同じ境遇の方へ、私が実際に試してきたファシリテーション実践内容を少しご紹介したいと思います。歯科業界の方は、良かったら実践してみて下さい。歯科業界でない方もぜひ意見を聞かせてほしいです。


ファシリテーションの先にあるもの

会議の目的の一つは、改善アクションの決定です。

・どうすれば、患者さんの口腔意識を高められるようになるか
・どうすれば、患者さんが医院のファンになってくれるか

ファシリテーター次第で、目的達成できるかどうかが大きく変わります。
ですが、他にもファシリテーターが影響を与えられる重要なことがあります。

その一つが、

「参加者(スタッフ)へどんな気付きを与える機会を作るか」

会議を通して目の前の状況に向き合い、対話を促すことにより参加者は気付きを得ます。気付きを得ることで参加者は変化し、組織が成長へ繋がっていきます。

つまり、ファシリテーションの先に組織の成長があるということです。

もしも、
組織の成長までを考え、会議の進行を行ってくれるスタッフがいたら、こんなに心強いことはないとは思いませんか?


私に相談いただく院長が一番悩んでいること

私は、ファシリテーターとして歯科医院に関わりますが、私に相談して頂く院長先生たちの悩みは、「もっと組織を成長させたい」ということがほとんどです。

例えば、

「院長一人のパワーではユニット5台までが限界。将来的に分院展開なども考えると、スタッフそれぞれが自立して医院改善を進められるような組織へ成長していきたい」

「ビジョン実現のためには、クリニック事業以外にもやらなければいけないことが多く、クリニック事業は院長以外のメンバーで運営していける組織を作りたい」

院長先生と一緒に医院の未来を考え、

・組織のどの部分を成長させるか
・そのためにどんな会議を設計するか

私はここが楽しくて歯科医院のファシリテーターがやめられません。

そして、この役割は適性のあるスタッフがいれば、歯科医院の内部のメンバーに担ってもらうこともできるのではないかと思っています。


対話型組織開発

組織を成長させていくためには様々なスタイルがあるようです。多くの歯科医院では、「診断型組織開発」と呼ばれるスタイルに分類されるように感じていますが、私は「対話型組織開発」というスタイルを参考にしています。

【診断型組織開発】
問題点を診断し、必要な解決策のプランを立て実施し、経過を見る。このようなPDCAを回すスタイルのことです。

歯科医院も、開業時はこのスタイルが有効だと思います。ですが、向き合うべきことが複雑になればなるほど、このスタイルでは上手く成果が上がらなくなってきます。

向き合うべきことが複雑になればなるほど、「問題点を診断すること」への難易度が上がってくるからです。

特に、

・どうすれば、患者さんの口腔意識を高められるようになるか
・どうすれば、患者さんが医院のファンになってくれるか

このようなことは非常に複雑で、院長先生さえも現状の組織の問題点を的確に診断することは困難ではないでしょうか。

そもそも、ただでさえ疲弊しやすい医療現場では、問題の原因を追究する会議との相性がすごく悪いと感じています。

問題の原因が特定できないような複雑なことに向き合うために生まれたのが、対話型組織開発というスタイルです。

【対話型組織開発】
組織の上手くいっている成功要因に注目し、成功要因を最大限に発揮した、ありたい状態を想像します。ありたい状態に近づくために、どんな取り組みを進めていくかを考えていくスタイルです。

たくさんの成功事例を集め、共通する成功要因を考えるために「対話」が必要になります。

このスタイルが上手く機能し始めると、組織が向き合うべき問題に対し、成功事例を集め、次の行動を全体で積極的に考えていける組織へ成長していくことができます。

・どんな問いかけから始めるとよいか
・どんな資料を用意するとよいか

会議の成功に向けた準備がファシリテーターの1つの役割であり、会議の成功の8割くらいは、この準備にかかっていると感じています。

ここまで聞いてみると、ファシリテーターの役割は、ただ会議を進行することだけではないことが感じていただけたでしょうか。

どんな組織へ成長すると良いかを考え、その機会を作ることがファシリテーターの非常に重要な役割ではないかと思います。

まずは、対話を促す会議のやり方から知りたい方はこちらを。

対話のある会議はやれているが、さらに組織の成長スピードを伸ばしていく仕組みを知りたいという方は、こちらを読んで頂けると嬉しいです。


相談窓口

最後まで読んで頂きありがとうございます。

ファシリテーションとは?
会議におけるファシリテーションとは、会議のテーマに合わせて参加するメンバーの対話を促し、ゴールへ導く働きかけのことです。

改めてこの文章を読むと、ファシリテーターの役割はただの進行係ではなく、もっと重要な役割あるというイメージが湧いてきませんか?

ファシリテーションと聞くと、すごくテクニカルなイメージがありますが、やっていることは非常にシンプルです。

もしよければ実践する前にご相談下されば、細かなポイントもお伝えします。

また、ご相談、提案、他の歯科医院ではどうなのか他の業界ではどうなのか、下記からご意見お聞かせ下さい。

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